2006年の映画の中でピカ1でした!
(2008-09-23)
主人公のニックはタバコ研究所の宣伝部長。
当然、世論と戦いながらの毎日です。
しかし、TV討論など論点をすりかえる、観客の心をつかむことで問題をずらす、など巧みな話術で日々奮闘中です。
この冒頭のTV討論会のシーンから笑わせてくれます。
ゲストの方々が「いかにも」な方で「いかにも」なイデタチ。
いやー、皮肉たっぷりな笑いがそこかしこに潜んでいます。
終始にやにやしっぱなしですし、こらえきれずにふき出したシーンも何箇所もありました。
社会派コメディというだけあって、楽しい中にもやはりメッセージがこめられていて、最後の議員との答弁のシーンが顕著です。
「あなたの子供が18歳になったらタバコを吸わせますか?」という議員の質問に、
かなり悩んだ後に息子の前でニックは答えます。
「彼が吸いたければ勝ってやります」
他人からの価値を無批判で受け入れることよりも、自己で判断し、選択することの重要性を訴えるシーンは、あらゆる人への痛烈なメッセージがこめられていると思います。
90分程度の映画ですが、「もっと続いて欲しいなぁ」と上映中に思わせられるくらいの内容!
すんばらしい作品でした!
喫煙推奨映画と思いきや・・・
(2008-01-23)
敏腕広報社員が離婚の後、住宅ローンを抱えながらも一人息子に対する愛を発揮する映画。
一応主人公は喫煙者だが、喫煙シーンはない。
生活における選択の自由と、それに伴う責任、ローン、人間関係の駆引き(金とセックス)
などが、切迫した感じではないが、問題として提示されているのかな。
色々ややこしい問題を題材にはしているが、深刻ではなく、むしろ明るい。
タバコは大嫌いですが、この映画のテーマは共感できます
(2007-12-15)
僕はタバコが大嫌いです。受動喫煙の影響については”100%ある派”。
本作、面白いとは聞いていたけれど、そのせいでずーと観ませんでした。
結局、テーマは「自分の行動は自分の責任において行うべきだ」というころだったんですね。
世の中には情報があふれています。正しいものも、誤ったものも。
それらを勘案して、自分の意見を持つ、やることを決める、それは自分の責任。
いかにもアメリカ人らしいといえばらしい。
息子がこんなに早く、父親の仕事や世の中を理解することは、現実にはそうはないでしょう。
まあ、そのあたりはハリウッド映画の常套手段と許すということで・・・。
かなり笑わせてもらったし、最後はタバコとは無縁のオチで良いですが、
「チーズのコレステロールが体に悪い」とか言う程度のかましで”言い負かしたモン勝ち”にしてしまう、
そういう安易さが目に付く脚本がイマイチ気に入らないので、★1個マイナスします。
PRマンのディベートは見もの!
(2007-12-14)
『喫煙は重罪』とばかりに喫煙者は逆風に立たされる今日この頃。機転と、ディベートのテクニックでその逆風に立ち向かう、タバコ会社のPRマン、ニックのお話。
初代マルボロマンが、タバコ会社を訴えた。そこで会社は『やつを丸め込め』とニックに支持をだすが。。。喫煙は悪だ、といきまく上院議員、タバコ反対集団の攻撃、特ダネを狙い色仕掛けで迫る女性記者。逆境をもろともせず、巧みな話術と機転を武器に強敵を倒していくニックは潔く、頼もしいのだが、それ以上に
『全ては家のローンのため』
と言い切る彼が魅力的だった。
自分は賃貸で、別れた妻と子供のためにローンを払う父親の姿勢は、私であり、みんなと同じ。
そして彼の姿勢に共通する、選択する自由を認識した上での彼のディベートは、ただ巧みなだけでない説得力がある。
「あなたは自分の子供にタバコをすすめますか?」
『18歳になった彼がそう望むのなら、私は彼にタバコを買ってくるでしょう』
これは最終場面での彼の決め台詞だが、そこに行き着くまで、彼は子供にとって常に「常識的な父親」であり続ける。子供の話を聞き、質問には紳士に答える。
子供「アメリカの法制度はなぜすばらしいの?っていう論文書かなきゃいけないんだけど。」
ニック「まず疑問だけど、本当にアメリカの法制度は素晴らしいの?」
こう答え、導いていく父親のタバコ擁護には、おおげさでなく民主主義を感じたし、非常に常識的な人間にも映る。非常識に映る人間の常識的な信念。そんな逆説が気持ちのよい映画だった。
最後に加えるなら、この映画に喫煙シーンは一切ない。たばこという極端な例をとりながらも、これは喫煙を進める映画ではないので、禁煙派の人にもぜひ見てほしい。
タバコは害なのか・・なっ もしかしたらそうでないかもっ (笑)
(2007-12-09)
そんな想いにもさせてしまうような
なんともおかしい映画です。
ついこの間まで、市民権が合ったタバコは
現在、最悪の習慣性麻薬扱い。 (笑)
こんな誰が考えても”四面楚歌”・”前門の虎、後門の狼”の状態の中で、
タバコをアピールするのが彼の役目。
そして、そんな彼を尊敬している子どもの目。
どうどうと、そしてしっかりとディベート術を
駆使して彼は戦う。
そんなやりとりが 今を風刺しているから面白い。
ディベートの極意は、100%正しいといわず、
相手の正論も取り入れて 巧みにこちらの論点に持ち込むこと (笑)
ある意味、正しいことも間違っていることも
どうどうとディベートで勝つ。
アメリカらしい映画でした。