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天才が集まっても、お金持ちであっても、良い家族ができるとは限らない (2008-03-30) ウェス・アンダーソンはこの作品で天才であることを証明したように思えました。 強烈に思い出したのは、ジョン・アーヴィングの「ホテル・ニューハンプシャー」です。 個性的な俳優陣、独特の設定とぎこちない話の展開、そして計算された映像。 全てがパズルのようにはまって、誰も真似できないアンダーソン印の映画になっています。 忘れてならないのは、この映画のサウンド・トラック。 一貫して流れ続ける音楽の数々は、アンダーソンの映画、そしてテネンバウムの摩訶不思議さにぴったりで万華鏡のよう。 少々ソフトなロックが何とも言えない空気を生み出していました。 テネンバウム家の一族を演じる俳優は個性派ぞろい。 ロイヤル演じるハックマンは、ある意味で新境地を感じさせる素晴らしい演技。 ただ、個人的には、パルトロウの快(怪?)演には驚かされました。 驚いただけではなく、ベスト・アクトと言ってもいいのではないかと。 過去の役柄とは違い、味で勝負、そして堂々と演じきっています。 ちょうど一番美しいとき。 それが、こういう形で俳優として花開くというのは理想的であるようにすら感じました。 当時、少々アングラな若手監督がドンドン出てきて、素晴らしい作品を発表していたことを思い出します。 同時期に見たもので思い出すと、トッド・ソロンズ「ハピネス」、ポール・トーマス・アンダーソン「マグノリア」、ファレリー兄弟「メリーに首ったけ」あたり。 どれも話題になりましたが、それまでの王道米映画の潮流からは外れているものばかり。 個人的に、これからの米映画に随分期待したことを思い出しました。 アンダーソンは「ダージリン急行」が新作で来ています。 最高です。 <ウェス・アンダーソンの作品> 96アンソニーのハッピー・モーテル 98天才マックスの世界 01ロイヤル・テネンバウム 04ライフ・アクアティック 05イルカとクジラ 07ホテル・シュヴァリエ 07ダージリン急行