神山演出は最高潮に
(2008-03-26)
偕成者社刊・上橋菜穂子原作『精霊の守り人』TVアニメ第3,4話を収録したDVD2巻です。
「ミニパト」「攻殻機動隊S.A.C」の神山健治監督期待の新作でもある本作。
古めかしくも穏やかな中国のような舞台と3D、2Dを合成させた奥行きのある背景美術、
リアルタッチのキャラデザと凛とした主人公バルサの生き様が世界観を彩っています。
(総合7.5/10点)
第三話「死闘」★★★★★10/10点
敵も味方も無い信念の強さが滲み出ています。チャグムを巡る忠誠心の葛藤、
バルザのためにと奔走する二人、刃に倒れても揺ぎ無い自身の決意など、
損得では計れない人の情念の鋭い美しさが魅力です。それと目にも留まらぬ
殺陣場面も凄いですね。千変万化するまさに職人芸の演出が圧倒的で感嘆するばかりです。
第四話「トロガイの文」★★★☆☆5/10点
傷を負ったバルザを山小屋で介抱する仲間とのひと時を描いています。
彼女を慕い、彼女が助けた者達との繋がりとタンザとの長年の友情の姿が
なんだか微笑ましいです。チャグムが粗野な鍋料理を都の食事より美味しいと感じたのも、
一つの団欒を囲んだ温かさあってのものでしょう。彼の憑き物の原因である「卵」の存在を
巡り、都を中心に錯綜する物語の始まりを予感させます。
吉か凶か、果たして結果は…。
(2007-08-16)
言います。結果は吉です。おもしろ過ぎです。たった一回の視聴で好きなりました。
卵を生み付けられ敵に追われる悲運の王子、チャグムを命懸けで守ろうとする女用心棒、バルサの男勝りの精神がGOOD。
町の風景とかは本物の自然の中のようで美しいし、戦闘シーンはハリウッド映画に負けないくらい迫力ありです。とにかく、観てください。以上。
一話一話しっかり見て感じ、愛しい人へで涙して
(2007-06-03)
3話目『死闘』の激しい戦闘シーンには驚きます。凄腕4人の刺客相手に一本の槍で戦う主人公の女用心棒・バルサがとにかく強く勇ましいです。
それになんと言っても一つ一つの動きがすごくリアルなんです。戦闘シーンだけでも十分見ごたえあります。と言いたい所なのですが、実を言うとこの『精霊の守り人』の本当の見所というのはストーリーや人と人との接点や交流の様なところにあります。今のところ私は10話目近くまで拝見していますが、はっきり言うと本格的な戦闘シーンがあるのはこの巻の3話目だけです。あとはダラダラとした単調な話ばかりがメインとなりますが、実はそこにこの作品の本当の魅力たるものを感じます。私個人では特に8話目『刀鍛治』、9話目『渇きのシュガ』は単調な内容ではあるのですが凄く好きです。一話一話を見る度に「へぇ〜」「そうなんだ〜」といった様な口数が増えていきます。面白いので先が先が気になって仕方ありませんし、一話25分では正直もの足りません。
こういった大人向けの作品というのは中々視聴者としては理解し難く真っ二つに意見が別れてしまわれがちになりますが、この作品は少なからずとも違うはずです。それだけ作りも丁寧ですし、意外にも女性が見ても凄く楽しめる作品であると思います。お薦め致します。