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ショーン・コネリーが、ジェームズ・ボンド役に嫌気をさす契機となった作品。 (2007-06-25) シドニー・ルメットとショーン・コネリー、ニューヨーク・リベラル派の重鎮とスコットランドが生んだアクション派の大スター。どちらも今なお現役で業界や映画ファンから厚く尊敬を受けている2人は、一見その個性からお互い相容れないようなイメージを抱いてしまうが、実は今まで5本もの作品でコンビを組んでいる。そして、この2人が初めて出逢ったのがが今作だ。陸軍刑務所に送られた囚人たちが体験する苛酷で理不尽な暴力的制裁を描いたという今作、実は私は未見なのだが、以前からちょっと気になっていた映画である。当時「十二人の怒れる男」で鮮烈にデビューした後、「未知への飛行」や「質屋」と言った社会派の人間ドラマを撮っていたルメットが、言うまでもなく「007・サンダーボール作戦」直後で人気絶頂だったコネリーを演技開眼させ、コネリーのジェームズ・ボンド離れ、演技派へのこだわりの契機となった重要な作品なのだ。実際ふたりの信頼関係は、以後今日まで続いている。恐らくルメット作品らしく、軍隊という絶対的権力組織の傲慢さと欺瞞性を描いた骨太のドラマなのだろうが、コネリーだけでなく、ハリー・アンドリュース(「マッキントッシュの男」)、イアン・バネン(「針の眼」)、ロイ・キニア(「ジャガーノート」)と言ったクセモノのイギリス俳優が共演している今作、ルメット&コネリーファンのみならず、冒険映画ファンとしても興味が湧く処だ。