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シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン お気に入りに追加
スタンリー・キューブリック
スティーヴン・キング
出版社・発売元:

ワーナー・ホーム・ビデオ

媒体: DVD
ランキング: 45495
発売日: 2007-06-08
カスタマーレビュー

実は選曲も凄い  (2008-07-06)
映画は1980年5月23日リリース。原作はスティーヴン・キングの同名作品だが、多くの原作にない脚色やプロットがあり、キングがこの作品に不満を持ち、後に自ら再映像化するほどシナリオが異なっている。キング版は4時間もあり、当然原作に正しくエンディングを迎える。つまり本作は『キューブリックのシャイニング』なのだ。

キングの不満は納得できるが、やはり映像化の随所にキューブリックの力量が感じられる。最近、ロンドン王立大学の研究チームはこの作品を、数学的計算による世界最高のホラー映画であると発表した。開発されたばかりの「ステディカム」を使っての移動撮影の威力は強力で、狙う者・狙われる者の視線でストーリーが展開していく。

トランス状態の俳優も凄い。主演のジャック・ニコルソンの演技は伝説的だが、その妻のシェリー・デュヴァル(実はこの人の怖がっている顔が一番コワイ)やその子ダニー・ロイド(彼はおよそ5000人ほどの候補者の中から見事選ばれ、この作品で彼は6歳にしてスクリーンデビューを果たした。彼が口紅で扉に書いた「Redrum」(英語の“Murder”=“人殺し”の意を逆さに表したもの)という言葉は強烈だ)の演技が負けずに凄い。

そして特筆すべきは音楽の選曲だと思う。この映画の怖さを増幅させているのは間違いなく音楽だ。ベーラ・バルトークの『弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽 第3楽章(カラヤンなのが気に入らないが・・・)』、ジェルジ・リゲティの『ロンターノ』、クシシュトフ・ペンデレツキの『ヤコブの目覚め』・『ポリモルフィア』・『ウトレニヤ』・『デ・ナトゥーラ・ソノリス 第1番,第2番』・『52弦とテープのためのカノン』・・・まさに近代現代音楽の怖い部分ばかり引っ張ってきている。この選曲の確かさがキューブリックだと特に感心した。

『フルメタル・・・』の前半の『デブ』も怖かったが・・・やはりキューブリックで一番怖いのはこの作品だ。しかも単なるホラーではない。あのタイプライターで打ち込んだ山のようなイエロー・パッドの『ジャックはやがて気が狂う』が凄い。

恐怖映画の到達点  (2007-12-23)
 作家のジャック・ニコルソンは、妻と息子とともに、コロラド山中のホテルの冬の管理人になる。ひろい無人のホテルに残されれば、それだけで気分がおかしくなりそうである。しかもそのホテルには、管理人の男が妻とふたりの娘を惨殺した過去があった。
 ジャック・ニコルソンは新作を書くつもりだったが筆がすすまない。そして気が狂う。そして、いまわしい過去の惨劇をふたたびくり返す。死んだふたりの娘が息子のダニーの前に静かに姿をみせる。この場面は、見るたびに、おそろしさで頭から背中まで凍りついた。

キューブリック・パークのジェット・ホラー・コースター  (2007-10-08)
 ホラーはあまり好きでない(気持ち悪いだけで怖くないから)私ですが、これは怖かった。左右対称のゴシック映像から突如として繰り出される恐怖は圧倒的。静から静へ、静から動への切替えがすごい。言い尽くせない怖さ、ホテル内のダンス・ホールに突然蘇る往年の風景もわけもなく怖いのです。そのうえ、ヒステリックな音楽が背筋を逆なでし観客を狩り立てるのです。
原作者のS.キングが自分のイメージとの乖離に腹を立て自ら再映画化したというエピソードも、見方を変えればキューブリックの方が役者が上だったのかも知れません。
途中に少しだけ余り意味のないシーンもあるけれど、これだけやられるとクタクタです。まいりました。でもシートベルトを締め直してもう一度観たい。
  
 [蛇足] 役名さながらに思い切りトランスしているニコルソンは言うまでもありませんが、名優ロバート・デュバルの愛娘にしてアルトマン映画のミューズ、シェリー・デュバルの熱演も光ります。実は彼女の顔が一番怖かったりするのです。(失礼)

面白いけど自分には…  (2007-08-27)
終始静かで狂気的な雰囲気を漂わせていて美しい舞台、
後半にかけての更なる狂気は、流石名作と謳われるだけあります。
しかし、個人的には、やや間延びした印象を受けてしまいます。
ノーカット版はもっと長いようですが…。
長いと感じた理由は、無駄があるというのではなく、
一つ一つのカットが重く、冷たいからでしょうか?
また、自分は比較的集中力が無い人なので、
静かで閉鎖的な雰囲気に飽きてしまったのかも知れません。

観ても損は無いですし、きっと多くの人は楽しめると思います。

ジャックは今に気が狂う  (2007-08-02)
スティーブンキングの小説をスタンリーキューブリックが映画化したサイコ・スリラー。実はこの作品、キング自身が原作を無視していると痛烈に批判した作品でもある。キングは『キューブリックほどの巨匠ともなるとこんな駄作を撮っても世に認められる』みたいな皮肉を公言したのは有名な話。

この作品が長く愛される理由はキューブリックの独特な不気味な映像とジャックニコルソンの鬼気迫る怪演に集約されると言っていい。ジャックの人格が崩壊していく様は何度観ても恐ろしい。

ちなみにキングが別に取り直したTVバージョンもあるので見比べてみるのも面白い。

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