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2008/11/20 19:13:57 現在
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レナードの朝 お気に入りに追加
スティーブン・ザイリアン
出版社・発売元:

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

媒体: DVD
ランキング: 41792
発売日: 2007-05-30
カスタマーレビュー

原作も併せ読んでほしい作品  (2008-10-07)
この物語は実話で、実在の医師の、レナード(仮名)を含む複数の患者の克明な記録から成り立っています。原作と映画を併せ見ることで、冷静な観察記録と、患者達と医師と家族の心情、両方の側面が浮かび上がります。私自身も、知的障害A〜B(重度)の児童と寝食ともにする職業に就いていた立場から、原作と映画どちらも見ました。 どんなに医者が努力しても、患者が目覚めたいと望んでも、社会全体が彼等の目覚めを受け入れる準備が出来ていないと、結果的に傷付けてしまうという重い現実がよく描かれている映画だと思いました。この時代はまだその準備がなく、一人で病院の外に出たがったレナードは、無情にも、罪人の様に格子戸の中に引き戻されてしまいます。・・自分なら、彼等に心や人権があることを受け入れられるか、今の社会が果たしてそうなっているか、大きな問題を孕んだ作品だと思います。

痛ましい映画  (2008-07-12)
脳に障害を持ち、話すことはおろか介助なしには何一つできなかったレナードが、新薬の投入で奇跡的に回復、驚くべき回復を見せ、恋愛までする。同様に、廃人同然だった他の患者にも新薬を投入、いずれも劇的に回復し、病院が活気に満ち溢れる。そんな折、薬の副作用でレナードの様子がおかしくなり、けいれんが止まらなくなり、どんどん以前の状態に戻っていく。理性を持ちながら、そんな元に戻っていく自分に気づき、戻りたくないと苦しむ。そんな心の葛藤が実に痛ましい映画。なんだか、一昔前に話題になって、私も涙しながら読んだベストセラーの本「アルジャーノンに花束を」を思い出した。

ペニー・マーシャル作品  (2008-04-26)
【ネタばれ注意】

本態性の脳内伝達物質の分泌異常により、長年意識をうしなっていた人々のもとへ手違いから赴任してきたロビン・ウィリアムズは、ドパミン投与で一時的に症状を改善させることに成功したという、実話ベースの作品です。

しかし、一度は完治したと嬉々していた患者たちがまた徐々に意識を維持できなくなり植物人間にもどってゆく描写は、残酷です。ヌカ喜びだったと悟ったときの彼らの表情はとくにグサリときます。(この映画を観ていて、つくづく自分は恵まれているのだなと姑息で無責任な考えがうかんでしまった。)そしてほんの少しの間だけでも女性との恋に生きる歓びを味わったロバート・デ・ニーロが、うれしそうに車にのって院外を見学にゆく様子は、かえって痛々しいです。

難病治療ドラマではメリル・ストリープの『誤診』やスーザン・サランドンの『ロレンツォのオイル/命の詩』もおすすめです。

普通でいられることの奇蹟!ラストからはじまる路を拓いた人間の物語  (2008-03-28)
精神医学者のオリバーサックスが記した実話を元につくられた物語。脳の障害によって30年眠り続けた患者の目覚めと苦悩に焦点を当て、人生について問いかける感動作。

夢のような夏の出来事が1960年代に一度だけおこった。それはまるで死者が黄泉の国から舞い戻ったかのような出来事であった。しかし、これは神によってもたらされたものでも奇蹟でもない。常に患者を愛し、工夫と努力、思考を止めなかった医師によってもたらされたものだ。主人公のセイヤー医師は日頃から注意深く観察をおこない、患者に潜む病理の原因と格闘してきた。床の模様を変えたり、音楽を変えたり、小さな努力の積み重ねが大きな路を拓くことに気づかせてくれる作品である。また、医療に潜む光と陰にも注意が払われている。30年の時間が患者に及ぼす影響は見ていても辛くなる。レナードの母親が語るように、普通に生まれてきたことのありがたさに気づかないことが、病気になったときに強い不運として苦しむことになるのだ。この言葉に人生のあるべき姿が凝縮されている。

原題である『めざめ』とは原作ではもちろん患者のレナードらに充てられたものであるが、本作品で本当に目覚めるのは誰か?それはラストから始まる物語でわかるようになっっている。誰もが持っている心の病についてのメッセージがクライマックスで明らかになり、対象とする者への治療が最後で完結する。

いまさら役者の演技についてのコメントは必要ないと思う。数年前ぶりに見直したが、原作者やラマチャンドランの書を読んだ後に改めてみると、面白さは倍増する。星5つの評価で多くのひとに自信を持って勧められる作品。

美しき目覚め、そして残酷な限界  (2007-11-30)
30年も昏睡状態の難病の患者(ロバートデニーロ)に、医師セイヤー(ロビンウイリアムズ)が新薬を投与。
奇跡的に目覚め、普通の人間たちが当たり前に持つ「人間関係」を持てるまでになる。

二人とも「ストレートな言葉」ではなく、あえて「表情としぐさ」でものを語っていると言ってよい。
患者として、医師として、それぞれの立場で自分の限界を知りつつ、それぞれが日々を精一杯すごす。
残酷な「限界」。
「その日」を迎える二人の気持ちを思い、見る者は胸を締め付けられ、思わず涙する。いっそ生きる喜びなど知らずにいたほうが良かったのでは、いや、知ってよかったのだなどと、自問自答を繰り返す。胸を打つヒューマンドラマ。忘れられない感動が残ります。

なんと言っても名優ロバートデニーロとロビンウィリアムズだったからこそ、これだけの感動を呼び起こしたのだと思います。

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