続けて2度見てしまいました
(2008-03-13)
時代劇自体はそれ程興味もなく、イメージは勧善懲悪的なヒーローものという感じでしたが、下級武士の質素な物語ということで興味を持ちました。天下泰平の時代には侍も今のサラリーマンに共通する公務(主人公はお城にある兵糧の管理)を日々こなして、仕事帰りには城下町の飲み屋で一杯というパターン。そんな中貧しい主人公の清兵衛はたそがれ時(夕暮れ)には一目散に家路に急ぎ、年老いた母とかわいい娘二人の面倒を見る生活。物語の語り部は幼かった娘の一人が老境に差し掛かり当時の父親や生活を振り返るという設定になっており、貧しいながらも幸せな家庭環境をとても素敵な思い出として捉えているところも映画ならではで好印象です。それからなんと言っても宮沢りえが抜群によかったですね。小説と違った設定ですが、この映画は宮沢りえ抜きにはありえない、そんな存在感です。
主人公の名前通り、清らかな心にさせてくれる映画
(2007-12-28)
妻に先立たれて貧しい生活の中でも、幼い娘達の成長を楽しみに淡々と生きる主人公。そんな彼の静かな恋心と、逃げることが許されない命がけの果し合い−。(その相手も自分と同様、恵まれない境遇の剣豪なのが悲しい。)同時代・幕末の動乱がかすかにしか聞こえない北の山深い小藩を舞台にした、素晴らしい時代劇です。
サラリーマンのような生活を送る小藩の平侍達、という設定は我々現代人への一番のアピール・ポイントですが、そこに「欲を持たない」「上に忠義を尽くす」「筋を通す」「剣を取らせたら強い」といった清廉な武士の生き様を加えることによって、見ていて非常に清らかな気持ちにさせてくれます。これはもちろん、原作者・藤沢周平の世界観に依るところが大きいのですが、一方で見事にそれを映像化してみせた山田洋次監督が素晴らしい作家だということを改めて教えてくれた映画でした。(なんか「寅さん」のイメージが強すぎて、ジジババ向きの映画作家として、若い頃は見もしないでバカにしていたのであった。反省。)このような作品が日本映画にしか作れないものであること、そして普遍的な感動を外国人にも与えることは、本作品がアカデミー賞外国作品賞にノミネートされたことからも明らかでしょう。
小津安二郎に連なる松竹ヒューマニズム系正月映画の系譜に位置する作り手であり、また「男はつらいよ」で松竹の屋台骨を支え続けた「最後の大衆映画監督」が、この路線の時代劇に新たなベクトルを見出した記念碑的作品。冨田勲の音楽も完璧で、小さなスピーカーでも素晴らしい音で鳴っています。
なお、5点を付けたものの、実は最後の岸恵子のシーンと主題歌は余計であります。果し合いの直後に清兵衛が別々の種類の涙を流すシーンが二つ繋がっており、ここが私としてはクライマックス。どっちの涙も僕はじんわり来ました。
美しく静かなサムライ映画
(2007-11-10)
山田監督の時代劇三部作の一作目となった作品だが、結局この作品が一番良かった。
時代劇では必須といえる殺陣に関しても、主人公の年齢相応の演技にしても真田広之の演技は見事だと思う。また、彼を慕う健気なヒロインを演じた宮沢りえについても抑制された演技が素晴らかった。
寅さん映画の監督ということで必ずしも国際的とはいえないが、ヒロイズムを極力排して精神性と美意識で全てを構築した時代劇としては、「切腹」以来の国際的好評価を得られた作品ではないかと思う。
また、それだけの出来の作品だと思う。
二作目、三作目はキャスティングの面で日本国内では人気の高い役者を揃えたと思うが、この作品を超えるには至っていないと思う。
侍映画の新たなる名作
(2007-11-02)
素晴らしい映画です まさに侍映画の名作と呼ぶにふさわしいです
最初から最後まで飽きなかった映画なんてほんとに久しぶりで、感動しました
外国語賞を獲ったのも納得できます しかし久しぶりに面白い映画でこれはかなり
オススメです
宇多田さんもおすすめ
(2007-10-13)
あのヒッキーも涙したという名作。
真田氏も宮沢りえも良かったです。
私も泣きました。あのシーンで。
こういうこころの動きや誠実さを描きたい映画だと思うから
その意味で文句なしだと思います。
観てください。