ワーナー・ホーム・ビデオ
ゴルフは“スポーツ”であるが、同時に“ギャンブル”でも“ゲーム”でもある事を実感させられる(笑)。 (2007-06-01) スポーツの世界を題材にした映画は数多い。だが、ゴルフに焦点を充てた作品はほとんど記憶にない。その中で、映画ファンとしてまず思い浮かぶのは、ロバート・レッドフォードが監督した「バガーバンスの伝説」だろうが、自然との闘いと共生を描いたあの禅問答的人間ドラマとはまるで別物の、文句なく面白くてゴルフ好きには堪えられないのが今作だ。かつて伝説の天才ゴルファーと呼ばれながら、今ではしがない片田舎のレッスン・プロに甘んじている男が、USオープンに挑戦する。とは言っても、アメリカン・ドリーム的なスポコンドラマとは一味違う、ケビン・コスナー扮する主人公の、この男は“堅実”と言う言葉を知らないのではないかと思わせる(笑)超攻撃的でギャンブル的な生き様とプレイぶりがとにかくオカシイ。その気性から繰り出される“紙一重”のスーパー・ショットの数々とコスナーとコンビを組むそれこそ“伝説”のコメディアン!チーチ&チョンのチーチ・マリンとの絶妙の掛け合いにもそそられる。あまりに無謀で、あまりに潔くて、そしてあまりに鮮やかなラストを目撃しながら、こんなに破天荒で劇的な“敗者”のドラマは滅多にないなと思いつつ、監督のロイ・シェルトンのセンスの確かさを感じてしまう。