タイトル合ってないかも
(2007-12-19)
「花様年華」を見た後だったのが悪かったのか、ぬるい作品に思えた。
映画全体を貫く美意識を感じない。中だるみというか、退屈してしまう部分が何度もあった。
タイトルも作品と微妙に合っていない気がする。
3つの時代の恋愛比較?
(2007-06-10)
この映画を観る前に中国史に目を通した方が良いかも?
2005年は現在(撮影時)なので理解できるが、何故1911年と1966年なの? チャン・チェンの役柄を見るとよくわかるが、1966年は文化大革命が始まった年、そして1911年は清朝から中華民国へと移り変わった辛亥革命が起こった年で中国近代史の中でも最も重要な出来事でした。
二つの革命を背景に異なった時代の男と女の恋愛感を上手く映し出している。1966年ではザ・プラタ-ズのSmoke Gets in Your Eyesがアメリカナイズされてきたこの時代の若者を盛り立てている。スー・チーを必死になって探しているチャン・チェンがすごく誠実そうで好感がもてましたね。スー・チーもどちらかといえば「やっぱり会いに来てくれた」という表情でのご対面でした。
もうひとつ、1911年と1966年では手紙が恋愛表現の重要な役割を担っていたが、2005年では携帯やパソコンに取って代わっているのも意図的に比較の小道具となっていた。
さて、あなたはどの時代が好きですか?
3つの時代
(2007-05-22)
それぞれの時代の恋愛の空気をうまく表現している映画。
全体的にゆっくりとした映画なので眠くなりそうだが、3つの時代の空気を同じ役者が演じることで違いが際立って、今まで見たことのない構成でうまいと思った。監督は3つの時代を比較することで現代を描こうとしたらしいが、狙いはほぼ完璧に成功していたように思う。
時代が進むごとに生きていくことに迷いが出てきて、どんどん人が孤独になっていくが、その代わりしがらみが消えていった。人は自由がふえるほど迷いが出て刹那的になり孤独になるのかなと思った。
光に照らされた人たち
(2007-05-18)
ビリヤード台の上にある裸電球と奥に明るい外光。
一人乗る小舟が交差する。
そんな移動の合間にあったふたりの時。
しっかりと見つめあうことなく
乾いた音をして球が弾けたあの時。
一度、恋をなくした若者が、繰り返さないとするかのように
バスに乗り女を追いかけていく。
手が重なり合う時……。
映画の至福の時がわれわれに訪れる。
ノスタルジックな1966年から1911年を経て、2005年へ。
現代の恋愛がどうなっているのか、今、もっとも映像で表現する術を
知っている監督が、このホウ・シャオシェンであるだろう。
タンデムで疾走するバイクにあなたは何を想うのか。
いま一歩の華流
(2007-04-29)
「オムニバスに名作無し」。加えて華流のイマイチなところが目につく。1911年を描かせたらすばらしいホウ・シャオシェン監督も2005年ではさっぱり。韓流の「勝利の方程式」に比べて、3話とも起承転結が明確でない。(スー・チー自体はすばらしいものの)俳優の表情に心揺さぶられるものがない。ストーリーにやきもきするような展開がない。「元に戻って安堵する」という見る側の心の動揺もない。そして、何より部分部分が、やはりダサい。