買いです。
(2008-06-23)
ストーンズについては「エモーショナル・レスキュー」から「アンダーカヴァー」あたりをリアル・タイムで熱心に聴いて、その後は新作は付き合い程度、むしろ70年代の作品を身近なものとして聴いてきたので、ブライアン・ジョーンズについても通り一遍の認識しかありませんでした。したがってこの作品のレヴューでブライアン・ジョーンズ殺害についてそういった説があると知ったくらいで、細部に歪みがあったとしてもおそらくそれと気づけないはず。だから、このプロットの真偽を云々する資格は自分にはありませんが、ひとつの作品として見た場合、ブライアン・ジョーンズという人物の造型について、その突出した(であろう)音楽的な才能は作品の前提とされているのか、描かれ方が十分でないように思われました。自分のようにその方面の素養に欠けている者は、なんとなくは理解できるものの、むしろ「いくらグループを創設したといっても、これじゃクビにされても仕方ないかも。」と周囲に対して同情的になってしまうのが人情では。しかし、予算等の事情からか、使われていた楽曲がオリジナルばかりでなく、カヴァーも多かったのはかえって新鮮で、楽しめました。
原題: Stoned
(2007-10-30)
ビートルズが「いい子ちゃんバンド」として人気を博してした頃、対照的な「悪がきバンド」としてスターダムに上り詰めたローリング・ストーンズ。この作品は、バンドの創始者の一人である故ブライアン・ジョーンズの最後の3ヶ月間を描きながら、それまでのブライアンと、当時は謎の死とされていた彼の殺害事件を10年の歳月を使って集めた情報に基づき丁寧に紡いでいる。
「セックス・ドラッグ・ロックンロール」とても耳障りのいい3拍子なのであるが、その王道をいったブライアンの末路を見ると、現実的にあまりカッコイイ組み合わせではないように思われる。ブライアンしかりカート・コベインしかり...何事においても、だらしなく溺れると、ろくなことはないと再確認させられる。
しかし、ブライアン・ジョーンズは確かに輝いていた。彼は高みにたどり着くことの出来た数少ないロックnローラーの1人なのだから。最後の数ヶ月に焦点を置かれているがために、多才な才能を持っていたブライアンの栄光を記録できなかったことは残念だと思う。これでは、本当に「消えた男」だ。
そして、この作品からしかブライアンを知らない人から見たら「消えてもいい男」にしか見えない。なぜそんな男になってしまったのか。その理由は、ブライアン自身が老いたトニーに語りかける一言につきる。
「幸せも、しばらくすると退屈になるんだよ」
全てを手に入れ、幸せを持余していたブライアン。大事な事に気がつくのは、いつも失ってから...。そんな作り方をされると、ブライアンが「太く短く華々しく生きたロックスター」には到底見えず、何だか、すごく切なくなってしまった。
最低野郎だけど、ロック史上最強の天才。
(2007-06-28)
もはや、誰も文句がつけようのない世界最強のロックバンド。
Rolling stonesの創設者であるブライアンが、
やっと陽の目を見ることになっただけでも喜ばしいのではないかと思う。
しかし、この内容ではあまりにも馬鹿野郎なだけな感じがするので、
もっとブライアンが今のロックに影響を残した重要人物である部分や
天才的な才能なども表現して欲しかった・・・。
ただ、60年代という空気を感じさせる凝りに凝った映像は
ファンでなくとも一見の価値はアリ!でしょう。
本作品で本当に60年代にこういった偉大なミュージシャンが
存在していたことを知った人も多いはずなので、
それだけでも賞賛すべきではないかと思います。
因みにBOXのゴチャゴチャしたオマケはいらない・・・。
残念なレビュー〜短絡的かつ嫉妬心
(2007-04-12)
ブライアンが作曲能力がなかったから死を選んだというのは、あまりに、あまりに稚拙で、
短絡的な見方だ。そんなことなら、多くのバンドの人間が死を選ぶ。
本当にストーンズを追いかけているという自覚があるのであれば、ミュージシャンとして最高のパフォーマンスを持った人間が、どういう状況で、どういう心理状態で、ドラッグにおぼれたのか、この作品見て考えるべきだろう。
この作品自体について言うなら、残念ながら、過剰な思い込みがあるように思う。ブライアンとミックの「がきのころの連帯感」が思うように描かれていないと感じた。
複雑怪奇な話しである。
単純に「作曲できなかったから?」オバハン、ブライアンに失礼だぜ。
謎の解明
(2007-03-19)
ストーンズの「創設者」と言う設定をした上で、キースとミックを加えた・・・と言う前提になっている。そして、「フロント」のミックが一見してリーダーになっていく中で、多彩な才能を持っていたブライアンの地位は、不安定になっていった。
そういう設定での「作品」である。
ミックのヴォーカルとしてのパフォーマンスは絶対的であったのに対し、初期のストーンズにおけるギタリストとしてのキースは、「平凡」である。それに比べ、ギターも、シタールも、キーボードも何でも水準以上に演奏できたブライアンは、「本当は俺がフロントだ」と思いながら、楽器の関係から、「バック」になってしまったと言う「不運な」めぐりあわせが良く描かれていると思う。
僕の同時代の記憶では、ブライアンの水死は、薬物乱用による事故説と、居場所を失いつつあることへの自殺説が飛び交ったように思うが、この謎には正面から、答えてくれていない。
そして、死亡以前から決まっていたハイドパークコンサートは、ブライアンの追悼コンサートになる。あまりのタイミングのよさに「殺人説」すら出た記憶がある。
閑話休題、
もしブライアンが、死ななかったら、どうなっていたんだろう。ミック・キースト対立して独立?解散?それともさらにパワーアップしていた?
謎の解明は、できないだろう。