評価が分かれる作品かも〜 ^^
(2007-10-06)
とてもいい映画だと思いました。
人間の中には、良い一面と、
つい浮かんでしまうとんでもない一面。
けれども本当に大事なものを
意識して生きていることが、その人の人生になる。
時間をかけて大事なものを探していきたいと思います。
いろいろな人間模様が、実は大きなものに試されていると感じる一瞬。
けれども試しているのはきっと自分の心の中に
あるもので、結局自分が決めていくもの。
でもそれも大きなものの計らいの一貫。
といった二重構造も感じました。
良い映画でした。
なぜか腹立つ多人種社会の解決法
(2007-08-16)
黒系、白系、中国系、ペルシャ系・・・・全員アメリカ人で、アメリカ人同士だからこそ存在する、今も残る人種差別の現実を見事に描いている群像劇。
全くバラバラの人々が、少しのきっかけで「クラッシュ」していく様の描写がうまい。
人種差別をする人、しない人、それを利用する人、される人、銃を撃つ人、撃たれる人、みんなおそらく、「なぜだかいつも腹がたって」おり、
それを解決するには、リスクを冒しながらも結局「ぶつかり合う」ことしかないということを教えている。
ペルシャ人の旦那が鍵屋の娘のところに行くシーンが印象的。
日本人の僕にはアメリカの現状はわかりにくいけれど、
これを対岸の火事として捉えてはいけない気がした。
善悪
(2007-06-29)
人は悪いことの裏で良いことをし 良いことの裏で悪いことをする
この映画に登場する人物で 誰が善人で誰が悪人なのか
人の善悪なんてのはそんなもんだろ
救いはどんなヤツでも良いことをする心が 心の中には必ずあるってことじゃないかな
さらけ出されている感情
(2007-04-06)
この作品の舞台は多人種社会ロサンゼルス。根深い人種偏見や、階層の違いなどからくる「住み分け社会」。対立や恐怖、怒り、憎しみ、哀しみ、そして孤独。そこからくる苛立ちの日々。非常にプライベートな場所に於いてではあるが、一種独特の心地よささえ感じるほど、全ての感情、歯に衣着せぬ感情がストレートにさらけ出されている。実社会では決して口に出来ない、口にすべきで無い言葉も、全く臆することなく口にしている。ある意味、非常に際どいストーリーでもある。だからこそ、しっかりした役者を選ばなければならなかったのではないか。その結果として、豪華な配役陣となっている。
観る者にとっては嬉しい限りだ。
やりきれないエピソードが続く中、ちらちらっと見せられる「血の繋がりのある愛情」「血の繋がりのない愛情」「人としての愛情」。観る者はこれに救われる。
そのうえで、この現実をどう思う?と問いかけられているような気がした。
言葉に詰まる。
合うはずの無い出来事に出くわし、会うはずの無い人と出くわし、起こるはずの無い事件に巻き込まれていく登場人物たち。誰もが予測不可能な「運命の連鎖」の中で生きているのだという事実に気付かされる。
プライズがどうこうでなく
(2007-03-23)
称賛されるに値する作品だと思う。
作品のなかに内包され、呈示されるそれぞれの問題は、僕らの社会でも確実に存在を放っている。カタチに惑わされず、それら問題の中にある本質的な何かを、僕らは確実に自覚するべきではないだろうか。
この作品の中で、眼前に置かれた不可避的な困難に、根源的な問題に、向き合い抵抗しようとする人間の姿をみることができる。何が問題であるかを映し出した上で、その先にある可能性(飽くまでもあらゆる方向に向かい得る可能性)を示唆したその表現方法においてまさに、僕はこの作品が素晴らしいものだと感じた。
僕らは作品から汲み取る自由を与えられている。作品を通して何かを放射する映画があり、何をも発信しない映画もある。ただ僕は極めて個人的に、最初のシーンから最後のシーンまで、この作品が『映画』であることを疑わなかった。本当に素晴らしい映画だった。