人と関わりたくなる映画
(2008-10-23)
沖縄のゆったりとした雰囲気の中で行き交う、人のあたたかさに心が開放されていきました。BGMも良い感じに風景とマッチし、特に初めて聴いた「三線の花」という曲はとても気に入ってしまいました。
出演者も、長澤まさみさんの「可愛らしさ」と妻夫木聡さんの「エネルギッシュな男っぷり」が印象的で良かったです。
また、DVDならではの機能として、別音声で土井監督や妻夫木さんらが映画の解説をしてくれるものがあり、撮影時のこぼれ話などが聞けたりして楽しいです。自分はDVDを買って2回観たんですが、2回目は1回目に気づかなかった細かな設定を数多く見つけることができ、さらに面白かったです。
自分と同じように、都会で人との関わりに疲れている人には特におすすめの映画です。
長澤まさみの成長
(2008-05-24)
長澤まさみが「いま、会いにいきます」の土井監督のもと、キラキラと輝いた良作である。沖縄の海と人々の温かいつながり。観ていて幸せになれる。その中心にいる長澤の存在感は、過去の出演作を含めてもピカイチであろう。義理の兄のもとへやってきたときの船上での可憐さはただ事でない。義兄を演じる妻夫木聡の驚きも、自然の演技だったのではないか。血のつながっていない妹がこんなにも可愛いと、兄もたまらない。恋人役の麻生久美子も霞んでしまう輝きは他の同年代女優にはそうそう出せる雰囲気ではない。演技派を目指しているようだが、野球選手がJリーガーを目指すようなものなので、本来の魅力を全開にしてこれからも伸びてほしいのだが。個人的には吉永小百合を継げる唯一の女優だと思う。ひとつ屋根の下で暮らす異母兄妹の関係はやっぱりおかしくなってくる。これを兄への恋心と悟った妹は、一人暮らしをする決心をする。妹を死ぬ気で守る兄の存在も、妻夫木だから雰囲気が出た。兄の人生は基本的に不幸である。優しいからだまされやすいのだが、自分の店が一晩でダメになるシーンは事前の契約条項でわからなかったのかよ、とも思うが(笑)。ラスト、妹を救うシーンは妹ではなく恋人を救う感じがでていてよかった。ほんわかしたい時にはぜひおすすめしたい。
生きていくために必要な知恵
(2008-02-06)
悪くない作品だとは思うが、ただ、いったいどこで泣けばいいのかは、よく分からなかった。
結局、いちばん強く感じたことは、やはり、生きていくためには一定の知恵が必要なのだなあ、という教訓だった。
主人公は、「おひとよしすぎる」というキャラクター設定なのだとは思うが、自分で店を持とうという以上、経営や権利関係について、多少の知識等がなくてはならなかったのではないか。
安易に騙され、その結果、借金を背負い、それによって寿命を縮めた、というだけのことのように思える。
知恵さえあれば救えた命だったと思うと残念な気がする。
結局貧困に負けたってこと?
(2008-01-22)
キャスティングと演技そのものはよかったけど、後半特に主人公が死ぬ展開があまりに強引で不自然だった。おそらく最後の手紙に主人公の思いを託す意味で、主人公を殺したのかな、と思います。他の方も言っておられますが、こういう結末がいいのかどうか疑問です。これだと結局主人公は学歴も無くお金も無く貧困に負けて死んでしまったという事になりませんか?本当の感動はもっと先にあったのに諦めてしまい簡単に済ませてしまったという見方も出来ます。もちろんすべての映画が五つ星である必要はないかもしれませんが、キャスティングが良かったので、勿体無いなあと思いました。何かを訴えたりする映画や芸術としての映画ならまだしも、この手の映画は死を美化するよりもハッピーエンドで終わらせたほうがいいと思います。主人公が最初から病気とかいう設定なら別ですが。でも、見る価値はありますし、それなりにいい作品だと思います。自分で別の展開を想像してみるのも面白いかもしれません。
心が洗われるような映画
(2008-01-20)
この映画の雰囲気が大好きです。
人と人とのつながり、やさしさ、思いやりに溢れていると思います。
悲しすぎる結末ではありますが、
カオルはそれを乗り越えて強く生きていくのではないでしょうか。
何度観てもそのたびに「人として大切な何か」を思い出させてくれる素晴らしい映画です。