自分の為ではなく・・・・弱き誰かのために・・・・
(2008-06-07)
はじめは、中世の騎士の映画かな?とゆうぐらいで・・差して気にも止めず、イラストを描きながら・・片手間にみてました。見始めたら物語と登場人物の設定の良さに、グイグイ引きこまれ、気がついたら夢中で見てました。
DVDも通常版とロングディレクターカット版(50分プラス)二つとも買いました。
私としては、ロングバージョンがお勧めです。
妻と子供を亡くし、自暴自棄になっていた、いち鍛冶屋の息子が、エルサレムに赴き
自分の地位名声のためではなく、弱気民衆のために・・・騎士として戦い、99パーセントの負け戦を押して・・・民衆をやがて清浄の地への脱出へと導く・・・
登場人物もまた良い・・不治の病にとり憑かれ心清き、偉大な王・・その妹君は、腹黒く野心家の騎士ギィを夫に迎え・・・ざるおえなくなり・・・主人公バリアンもまた妹君を愛していた・・・愛 裏切り 戦争 民衆 正義 勇気 すべてを堪能できる傑作です。
オーリー目当てなら
(2008-01-08)
登場人物の区物がつきにくいってのと、宗教ネタはもううんざりってのを除けば、まずまずかとは思います。
史実ものでしょうから、ダラダラと感じてはしまいましたが、リドリースコットの戦闘シーンは、グラディエーター、ブラックホークダウンともに好きなので、楽しめました。
「自信作」の言葉に偽りなし
(2007-07-23)
映像の美しさ☆☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆☆
音楽☆☆☆☆☆
テンポ☆☆☆
スペクタクル度☆☆☆
感動☆☆☆☆
総合☆☆☆☆☆
追加映像が効果的でとてもよかったです。通常版を見たときは下記の疑問がありました。
・最初のシーンで司祭に「Clear the road」と言った騎士は旅の途中で一体いつ騎士集団か
ら消えたのか?
・司祭はなぜそんなに村からバリアンを追い出したいのか?バリアンの財産がほしいのか?
・ホスピタラーがエルサレムとキリストについて思わせぶりな解説をしておいて
おきながらその後出番が消えていたのは中途半端な感じがする。
DC版を見てやはり不足(削除)していた部分があったのだなと納得しました。
これこそが本物のキングダム・オブ・ヘブン なのでしょう。
また、DC版で意外とストーリーの変更があったのも驚きでした。
秀作の一言!是非D.C版で観て欲しい
(2007-07-16)
重圧のあるキャストを揃え、50分追加のディレクターズ・カットでたっぷりと濃厚に見せてくれます。
かなり見応えのあるタイトルです。
十字軍の大罪を、平和的・和解的に素直に描いている点を、高く評価したいと思います。
ただ、僕はクリスチャンなのですが、これまで「キリスト教」が犯してきた多くの罪は
まだまだ映画として描いたものは少ないです。
実際、この映画は第2次の十字軍を描いたもので、第1次は、残虐で描けないと思います。
9.11以降、イスラム教に対し多くの非難がキリスト教圏の欧米からありましたね。
確かに、あれはイスラム教教義を捻じ曲げてしまった結果と、政治的要素が積み重なった
結果で決して肯定は出来ません。しかし、キリスト教も多くの大罪を今に至るまで犯してきているのです。
それを差し置いて、カトリック総本山の現教皇ベネディクト16世の「イスラムのジハードの概念は野蛮だ」とゆう発言はいかがなものでしょう。何をふざけた偽善に満ちた発言をするか!
クリスチャンながら、カトリックの偽善者ぶりに呆れました。
ちなみに「イエスの教え=キリスト教」ではありません。イエスは、「目には目を〜」
「聖戦」などとは教えておられないのです。
歴史スペクタクルの最高峰
(2007-05-31)
『グラディエイター』に引き続き、リドリー・スコットがまたやってくれた。
私は劇場版を観ていないのでこのディレクターズ・カット版を評価するしかないが、予想以上に素晴らしい出来だったと言える。
主人公バリアンのモデルは、アイユーブ朝のサラディンの攻撃に対しエルサレム防衛を指揮した実在の人物バリアン・ディブランだ。もっとも二者の共通点はその程度で、劇中のバリアンは元鍛冶屋という設定が生かされその先端技術でサラディンの軍に甚大な被害を与えたりしている。他にも史実とは異なるフィクション部分が多いが、それは物語に深みをだすためには避けられないことだし、この程度は許容範囲だと思う。この『キングダム・オブ・ヘブン』は1184年からサラディンがエルサレムを奪回する1187年までを描いたものだが、ただ歴史を描いただけではなく、そこには現代も止むことなく続くエルサレムを巡る争いへの痛烈な批判的メッセージが込められている(このある意味現代的と言える価値観の体現者が主人公バリアンである)。内容も西欧・アラブどちらの視点にも偏することなく概ね中立的だ(ただ、サラディンの度外れた寛容さに関してはやや抑え目に描かれている)。細部までの練りこまれた作り込みはリドリー・スコットならでは。
主演のオーランド・ブルームは素晴らしい俳優だが、どちらかと言うと名脇役に向いており、主演男優を張るための強烈で独特なキャラクターには欠けると思う。本作では、ユダヤ・キリスト・イスラムの共存を願う二人の英邁な君主、サラディンとボードワン四世の素晴らしい存在感によって引き立てられている要素がかなり大きいと感じた。ただ、これはあくまで彼の独自性に対する評価で、彼の演技が非常に高いレベルにあることは大いに認めたい。
ちなみにこのディレクターズ・カットには「トリビア字幕解説」なるものが収録されており、作品の製作裏話や当時の風習・史実の解説などがふんだんに盛り込まれている。作品への理解を深めるために非常に有益であった。
一級のエンターテインメントでありながら、決してそれだけでは終わらない秀作。お薦め。