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フルメタル・ジャケット お気に入りに追加
スタンリー・キューブリック
グスタフ・ハスフォード
出版社・発売元:

ワーナー・ホーム・ビデオ

媒体: DVD
ランキング: 30369
発売日: 2006-12-08
レビュー (Amazon.co.jp)
   巨匠キューブリック監督がベトナム戦争に鋭いメスを入れた、衝撃の問題作である。
   アメリカ南カロライナの海兵隊新兵訓練所に入隊したジョーカー、カウボーイ、パイルら若者たち。彼らは鬼教官ハートマンのもとで、毎日地獄のような猛訓練に耐えるが、卒業前夜にパイルが教官をライフルで撃ち殺し、自殺するという事件が起こった。数か月後、ジョーカーは戦地ベトナムでカウボーイと再会、共に戦うべく最前線へ向かうが…。
   殺りくマシンとして家畜のような猛訓練を受ける新兵を描いた前半と、彼らがベトナムで実際に体験する修羅場のような戦場を描いた後半の2部構成で、戦争と、それによって人間性を失っていく兵士たちの狂気を冷徹な視点で追う。
   すべての戦場シーンをロンドンのセットで撮影し、ジャングルがまったく登場しない出色のベトナム映画。(山内拓哉)

カスタマーレビュー

映画が主張であることを示したキューブリックの代表作  (2008-06-23)
映画は1987年6月26日公開。スタンリー・キューブリックは、『2001年宇宙の旅(1968年)』でSFを、『シャイニング(1980年)』でホラーを正に魁て作ってきたが、ベトナム戦争をキューブリック流にとらえた作品が本作と言えると思う。ただリリースの時期とキューブリック流が強すぎて、『プラトーン』(『フルメタル』の前に公開)と何かと比較され、大ヒットとオスカー受賞を逃したことも事実だろう。

しかし僕はこの作品を高く評価したい。『プラトーン』など足元にも及ばない意思と表現がこの作品にはある。まず、主人公とも言えるマシュー・モディーン(最近『トランスポーター2』で運ばれる子供の父役で出てきてかなり懐かしかったよ、リュック・ベンソン)演ずるジョーカーは、わざとジョン・レノンに意図的に似せ、ピース・バッジと『Born to Kill』のヘルメットをかぶらせて、ユングの二重人格を演じさせるあたり、やはりキューブリックは只者ではない。そして好演しているヴィンセント・ドノフリオ演ずる『デブ』とリー・アーメイ演ずる『ハートマン軍曹』の前半部分はまさに戦争において不必要なものは何で、そのために国は人の何を奪い取るか、そしてその結果どうなるのか、をキューブリック流に見事に具現化している。

どこまでもどこまでも人間性を無くしていく様を描く。それがキューブリック流の『反戦』である。これが海軍だ、これがベトナムだ、これが戦争だ、とキューブリックは観るものに突きつける。鈍感な観る者も戦争でなくすものが見える。映画が主張であることを示したキューブリックの代表作だ。

はたしてベトナム戦争映画なのか  (2008-01-26)
公開時に前後して、それまで描きにくかったベトナム戦争を掘り下げた問題作が
色々出てきた関係で、これもベトナム戦争映画とされており、私自身当時は
そう思ってみましたが、、、
改めて見ると、戦争の持つ本質に迫ろうとの試みをもった映画であり、
舞台はアジアの「とある都市」と考えると、おさまりが良い点がいくつかあります。
「ベトナム人をまったく描いていない」や「舞台考証が甘い」や「戦闘シーンの
迫力不足」などなど、、、
これは、普通の人間が変貌していく前半をうんとリアルに、戦闘シーンの後半を
様式的に描く試みだったのではないでしょうか。
その結果、ベトナムにとらわれない、戦争に対する普遍的メッセージを
発することに成功していると思えます。

中途半端  (2007-12-14)
最後が冗長である。
キューブリックは狂気を描くのは得意だが、個人的には他の作品よりは見劣りすると思う。

見終わったあとの満足感が薄い。

時計じかけのオレンジや博士の異常な愛情などと比べるとどうしても★2つくらい見劣りする。

一般市民が兵士に代わっていく過程を観ることができる  (2007-12-06)
 普通の一般市民が海兵隊の兵士に代わっていく過程、兵士が戦場で殺人マシー
ンと化していく過程を客観的に眺めることができる。特殊な環境に置かれ、一方
的な教育を長期間にわたって施されてゆくと、普通の人も戦争を戦う兵士になれ
てしまうのだということがなんとなく分かったような気持ちになった。

 特に前半の訓練のシーンは傍観者としてみているだけでも相当精神的に参って
しまうものがある。

人間の心と兵士の心  (2007-11-30)
完全に2パートに分かれたストーリーですが、違和感は全くない。

はじめのパートでは、ビンセント・ドノフリオが、殺人兵士となるべくトレーニングを受ける段階で精神を病んでいく兵士として出演。
痛烈で残酷なユーモアが印象的。

ビンセント・ドノフリオの演技にうなります。
彼のほかの作品を見るにつけ、幅の広い、懐の深い俳優であることを実感。

2パートではベトナムの際前線に送り込まれた若き兵士たちが地獄を見る。
主人公のジョーカーはヘルメットに「Born to Kill]と書き、胸には「ピース」のバッジを付けている。

アメリカ兵が感じていたであろう「矛盾」が 象徴的に、しかしはっきりと伝わってくる。

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