「凛」としたイーストウッド。
(2008-09-01)
男達のドラマ、お茶目なユーモア、息を呑むように美しいシャトルや星の海原のCGと文句の
つけようがないね!!
さすがイーストウッドは構成する側でも天才だ!
演技でも、じいちゃんとは思えない「凛」とした輝きがあるんです。。こんな風に年を
とりてーぜ(笑)。
トミー・リー・ジョーンズなんかも渋い渋い、、すばらしいね。
最初から任務に薄くあった違和感みたいなもの、その伏線はそうキタか!!と思わせる展開に
繋がって面白かったです。
また、ラストにシナトラを持ってきますか、う〜ん小粋な演出がたまらないです。実に洒落
てます。男女年齢問わず誰にでもお奨めですよ!
「ライトスタッフ」の40年後
(2007-08-09)
あの年齢で宇宙に行くなんて、普通に考えたらあり得ない話なんだけど、硬くならずに大人のファンタジーとして楽しめば、それなりに楽しめます。判りやすくいうと「ライトスタッフ」の40年後といったたころです。トミー・リー・ジョーンズだけが他の3人に較べてチョッと若すぎるけど、主役の4人はいい味出してます。最後にトミー・リー・ジョーンズが月に到着しているのもよい。タイトルに示されたようにイーストウッドのSF西部劇。
こんなジジーになりたいな
(2007-06-24)
60歳過ぎの退役軍人が宇宙飛行士として軌道を外れた衛星回収に
向うというちょっと厳しい設定の話。
若者に負けない強い精神力は学ぶところだと思うけど、必要以上
に頑固だったり、そもそもの問題の根源である衛星技術の漏洩の
ことなど消化不良なところもあったり、なぜかジジーに恋心を持
つ人がいたり、いまいち感動できない自己犠牲のシーンなど難癖
のつけどころは多々あります。
とはいえ、アルマゲドンのような開始5分でオチが分かるような安
っぽい話では終わらず(一部似たような展開もあるけど)、「スペ
ースカウボーイ」ってタイトルがまさにそのまんまはまるようなジ
イサマ方の行き様は見る価値ありです。
自分も歳とったらあんなジジーになりたいな。
年取ってもデキるのは、若いときに高い水準に到達しているから。
(2007-01-15)
この映画の主人公達は、決して単に経験を重ねたオジサン達ではない。彼らは、若いときに高い水準に到達している人達なのである。そしてその高い能力を維持しようとする精神性を持った人達であると思う。
時代が変化して、「遣り方」も変われば求められる能力も変わる。主人公達はそうした時代の変化に、若いときに翻弄された苦い経験を持っている。しかし時がたち、再び彼らの能力が必要となったとき、彼らは自分達の能力を提供(多少のブラッシュアップは必要だったが)することが出来た。
全く必要とされないかも知れない技術を、自律的に維持した精神性があったからこそ、必要とされたときに、彼らは「ホラね」と自己の能力を発揮することが出来たのである。その意味で、私はこの映画に大いに感動した。
という鑑賞方法もあり。
ストレンジラブ博士、正常な愛に目覚める
(2006-11-30)
キューブリックの「博士の異常な愛情」は、核兵器が誤って投下され有終の美を飾る「仰げば尊し」のような歌(『また、会いましょう』だっけな?)で終わる。これはブラックコメディのラストの一つの「型」を提供したと思う。その後、そういうシニカルな終わり方の映画というのは、多く作られたろう。
さて、イーストウッドのこの映画、月へ行きたがってた男が本当に月に飛ばされ、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」で終わるというのは、キューブリックばりのブラックユーモアのはずだが、余命わずかな男が地球を救うため、という文脈では感動に変わる。ひねたブラックコメディをもう一ひねりして感動的なラストにもってったのは、映画史における一つの進化だと思う。
全体としてはさほど面白くないけど、このラストのせいで得点アップした。
2001年、これのDVDが発売されたとき、たしか2500円だった。邦楽CDより安いDVDが出るなんて、と喜んだものだ。これも一つの進化である。