真実が分かっていくのが怖い映画
(2007-11-08)
イーストウッドも試行錯誤して自らの老いをどう作品に活かしていくか考えている。70歳を過ぎてもプロファイラーという設定と被害者の妹と恋に落ちるのはちょっと…という気がしますがイーストウッドの枯れた魅力がうまく出ている映画だと思います。原作はベストセラー小説らしいですけど私は読んでません。脚本はブライアン・ヘルゲランド。M・ギブソンの「ペイバック」の監督、後にイーストウッドの監督作品「ミスティックリバー」の脚本もしてます。小説を映画化することが少ないイーストウッドがよほど惚れ込んだ原作と脚本だったのだと思います。全く予備知識無しに見ましたが演出は相変わらず冴えてます。この映画は年末に2週間しか公開されなかった映画です。映画館で見れて良かったと思ってます。
自分の足で事件を追うイーストウッドの姿に感動
(2007-10-27)
イーストウッドがまさに老体にムチ打って活躍するクライム・サスペンス。すでに70歳を越えているにもかかわらずCGや派手な爆破などに頼らず自分の足で走って事件を追っていくイーストウッドの姿には感動をおぼえる。
冒頭のジャズの旋律に乗せて夜の街を空から眺める映像は、この種の映画の定番の出だしであろうが、魅力的だった。イーストウッドのセリフも印象深いものが多く、「何故、携帯電話を使わないの?」という問いにたいして「どこかに繋がってないと不安なのさ」と答えるイーストウッドはデジタル時代におけるアナロク世代の気骨さえも感じさせる。
心臓移植を受けた元FBI捜査官が、自分の心臓提供者となった女性の殺人事件を追って行くというストーリーも、有名な原作があるとはいっても臓器移植がいろいろな面で賛否両論のわが国では興味深かった。
名作の多いイーストウッド監督作品の中では、ほどほどの出来の佳作であろうがイーストウッドの俳優としての魅力も堪能できる一品。