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エリート養成機関 ナポラ お気に入りに追加
デニス・ガンゼル
出版社・発売元:

レントラックジャパン

媒体: DVD
ランキング: 25582
発売日: 2006-09-22
カスタマーレビュー

日本語字幕に難  (2008-01-09)
この映像を見る者は、敗戦に向かうナチスドイツ下で武装親衛隊に送り込まれる若者を洗脳し消耗品として訓練するシステムに戦慄することになる。これに抗する苦悶を見る者は、現代日本の教育にも通底する全体主義の狂気を思い知るだろう。間違いなくこれは秀作である。ただし日本語字幕には難があり、初歩的な歴史知識の誤訳が作品の価値を低めているのは残念である。たとえば映画のなかで頻出する「知事」とは「管区指導者」のことだろう。

ナチス版『いまを生きる』  (2007-01-12)
エリート学校へ推薦されたことを喜ぶフレードリヒと猛反対する父親が、冒頭にしてとても象徴的なシーンから始まります。ドイツとナチスの現実に対する認識の親子間での相違に、気持ちの悪い社会観を感じられます。
そして家を出てまで入学したフレードリヒが体験するナポラでの酷な日々。最初にあった憧れや誇りが徐々に彼の中から喪失していく姿がとても哀しい。。。
けれど印象的なのはやはりルームメイトのアルブレヒトです。
知事の息子で優遇されながら、その弱さを親に蔑まれつつ、それでも正義と誇りに殉じる彼。あの環境で唯一“人間”を訴えた彼の姿には感動すること間違いありません!彼の最期もその絶望の暗さや冷たさを如実に表しててとても印象的です。
結局これはフレードリヒの視点を通して、悪への憧れと目覚めを客観的にとらえた映画で、実際主人公はアルブレヒトだったかもしれませんね。
しかしそれだけやはりフレードリヒの心情の変化は視聴者と近いものがあって、このナチス現実の一部を酷な物語で教えてくれてます。
ナチス下で子供達がおかれた環境、その心情、受けた教育・・・
そういうものを知るという意味でもなかなか価値のある映画かと思います。

戦時下の青春学園ドラマ  (2006-10-06)
 戦時下という特殊な状況下でも青春の本質に変わりはない。物語の前半は「戦時下の青春学園ドラマ」。ボクシングの腕を買われた主人公フリードリヒは親の反対を押し切ってエリート学校に編入し、くせのあるルームメイト達と友情を深め、上級生に因縁を付けられ、信頼できる先生に出会い、そして「親友」アルビレヒトを得る。

しかし物語は中盤から「学園を部隊とした戦争」に変わる。上級生達は繰り上げ卒業で出生、主人公達も脱走捕虜狩りで殺人を経験する。そしてクライマックスで、フリードリヒとアルブレヒトはそれぞれの方法で「戦争への抵抗」をはかる。

観客に、思想に関わらず青春とはこういうものだったと思い起こさせる前半と異なり、深く静かに「戦争」の矛盾を突きつける後半の落差は「戦時下の青春」というありふれた環境と異常な時代が共存する危うさを示唆する。

ナチスの時代映画としても秀作だが、それ以上に青春の素晴らしさと苦悩を描いた傑作だ。

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