もっと評価されてしかるべき
(2007-10-20)
ローレンス・フィッシュバーンが船長,メカニカルな内装の宇宙船。「マトリックス」の世界観の原型か,とも感じた。重厚な作りで,手抜きは全く感じられない。
ねじれた時空の行き着いた先が「己自身」という発想も哲学的で,考えながら観ることのできる名作だ。
深さは期待しない。B級SFホラー
(2006-12-12)
物語の設定は大好きです。ある意味わかりやすい展開で、B級SFホラーとして観れば、なかなか面白いと思います。
派手な殺し合いはないですが、宇宙空間で物が浮いているシーンのCGは見応えもあるし、やりたい事は伝わってきます。
きれいにすっきりするというよりは、「あれって結局なんだったのかな・・・」っていう含みを持たせるラストになっています。
以下、少しネタばれを含む感想ですので、ご注意ください。
この宇宙船とそのクルーたちがどんな世界へ行ったのか、終盤までわくわくしていただけに、その描写にがっかりしてしまいました。
きっと人知を越えた恐ろしい世界だったと言う事を表現したいのでしょうが、その世界観がちょっと安直です。
ただ気が狂って血がどばーっと出てぎゃーっと人が叫ぶ世界にすれば、恐ろしさの演出になるのか・・・
いや恐ろしいですけど、それって安易すぎる。理由のない発狂って、発想があまりに貧困と感じました。
人間の内面が体現化するという発想はおもしろいし、救出に向かうクルーの観る幻想?も恐ろしくていいのですが
せっかく舞台は宇宙なのですから、想像を絶する世界を描くなら、単に猟奇的なシーンを繰り返すだけではなくて、もっと手法がありそうなものです。
各個人の内面にある恐怖感を増幅させて体現化させたら、全員スプラッタ殺人鬼になってしまうのでしょうか。
狂気って、極限までいくとある意味、楽だと思うのですね。
狂って笑いながら内臓なんか出しちゃってる人は、映像で表情から察するにむしろ大変楽しそうですから。
その世界が地獄だと感じるのは、そこに第三者がいてその状況を観察している場合のみではないでしょうか。
通常は狂気へ至るまでの、人間らしい思考を残したままの状態である時点での苦悩のほうが、よほど恐ろしいものなのではないかと思います。
それなのに皆、実にあっさりと狂ってしまうのですね。狂気へ至るまでの苦悩はほとんど描かれないから、内面が体現化されたことにちょっと恐れおののいたと思ったら、すぐ楽しそうに狂ってしまうだけ。
観察者がいないと恐ろしくない。当事者にとってはなんら怖くない世界・・・。構築される世界観が陳腐です。
この設定なら、狂気に至らないぎりぎりのところで、日々恐怖にさらされる拷問とかのが恐ろしいです。
もっと深みのある世界を予想していた私はちょっと裏切られた感じがありました。
蛇足ですが、ハリウッド映画に出て来てプッツンしちゃう人ってなんでああ怪力になっちゃうのでしょう〜
逃げ惑うときはあんなに無力なのにー(笑)
旧盤持ってるのにまた注文したとです。
(2006-10-17)
この映画を撮っている時点ではまだ無名だったアンダーソン監督のオタクっぷりがのちのバイオハザードとかAVPとかで開花したともいえる記念碑的作品。エイリアンの1作目を彷彿とさせるオープニングのシーンからして俺がつくったらこうなるんだぞとでも言いたげな自己主張と才能の片鱗をのぞかせる。それがB級ティストばりばりなので、なおのことほほえましい。幽霊船調査隊の顛末を宇宙空間でやってのけた、しかもクライブ・バーカーばりの血みどろ描写で初めて見たときはエグくてキショイ映画だなと思ったものでした。でも今見ればささいなCG技術のひとつかもしれないが、宇宙船内の無重力空間に浮かぶ工具やらコップやら色々な物をどうやって撮影したのだろうと思ってしまいます。旧盤もノンスクィーズ・レターボックスフォーマットにもかかわらず結構高画質だったので、今年の4月にアメリカで発売されたものと同じマスターだと思われるこの新盤がどれくらいハィクオリティになっているのか今から楽しみです。パッケージも魅力的だし。
なんだこりゃ。
(2006-09-11)
パッケージがなんか素敵です。ちょっぴりショックなくらい。映画もマイケル・カーメンとオービタルによる奇妙な音楽が素晴らしく、いままでのホラー映画の寄せ集め的な作風もなんだか許せる範囲で琴線に触れる不思議な魅力のある映画で大好きです。