トミー・リーは役者一筋の方がイイ!
(2007-12-13)
序盤から中盤まではそこそこ引き込まれます。
たぶん、トミー・リー的には古き良きアメリカ人みたいなものは、南部の屈強なカウボーイというイメージなのかな。
それは自身が演じていて、こちらにも伝わってきたから、問題なしなのですが、中盤以降がワンマンショー。完全に個人プレーに走っちゃった感じ。
友人の不法入国者のメキシコ人が誤って殺されてしまい、生前の彼との約束を果たすため立ち上がりまが、どの程度の友人だったかの描写が少なく、そんなに親しかったのか疑問を感じます。
友情物語ともいかず、怒りの捌け口で好き勝手にやって、挙げ句の果て引っ込むにも引っ込めない頑固さが邪魔をしていたような……
最後も約束(目的)を達成したように思えますが、そんなんで約束は果たされたのか?
うーん、こういう人を自己満足人間というのかもしれません。
悪くはないんだけど……
トミー・リーは役者一筋の方がいいかもね。
これが人間!
(2007-11-07)
人が絶対に逃げる事が出来ないものに死があり
タイトル通り、メルキアデスは3度埋葬されるが
これは3人の男性の埋葬でもあるように思う。
故郷を愛する男は肉体を、自己愛の強い男は自我を、
そして人間愛に生きた男は過去を葬られます。
登場人物の各人の自己輪廻していく様子は、あまりにも切ない!
また手に負えない雄大な大自然も去ることながら
シビアな部分でアメリカとメヒコの経済格差も浮き彫りにされる作品です。
深い!
メチャクチャ地味だけど、心に残るRoad Movie!
(2007-05-20)
Story、Stuff、Castどれをとっても超地味であり、仏蘭西資本が入った異色の現代版西部劇&Road Movieではあるが、Hollywood資本をこれでもかと突っ込んで撮った凡作とは雲泥の差が有ります。
トミーとバリーの二人が旅に出るまでは、過去と現在が入り乱れて、理解するのに苦労しますが、後半は二人の対照的な演技(トミーは抑えた、バリーはややOver Act)が観る者をScreenへグイグイと引き込んでいきます。
細かなEpisodeもダラダラと引っ張らず、全て無駄が無く、逆にそれが観る者を更に映画へと引き込んでいく相乗効果を生んでいます。
Lastも取り様によっては中途半端な終わり方かもしれませんが、心地良い感動の余韻に浸るにはNice Lastではないでしょうか。
ドワイト・ヨーカムやレヴォン・ヘルムなんていう音楽界の大御所がこれまた、目立たないながらも渋い演技を見せております。
トミーはどことなく、Eastwoodの演出を模倣しているかのように、地味なStoryをCoolにかつ淡々と撮り続けていますが、初監督作品としては充分合格点を与えられるのではないでしょうか。
★5個はやや甘い気もしますが、全く期待せずに鑑賞したので、5個分のImpactは有りました。
一途な「男の約束」それはもう「ロマン」
(2007-04-06)
「旅」が始まるまで、時間軸の移動が多く、話の流れをつかむまで苦労した。メルキアデスという人間について、あまり語られていないばかりか、ピートとメルキアデスとの関係がいかほどのものだったのかも詳しく語られていなかった。深く語られていれば、ピートの行動にもっと説得力があっただろうに。あそこまでするのだから、おそらく深い友人関係にあったであろうと察するのみ。しかし、語らずして観る者に悟らせた説得力は凄い・・とも言える。語りたかったほとんどが、「2人の旅の中」だったのかもしれないとも思う。旅の途中で出会う盲目の老人のエピソード。あれはスパイスとして作品の中で光っている。
自分に100%責任があるとは思っていないマイク(バリー・ペッパー)。絶対に許せないピート(トミー・リー・ジョーンズ)。最後には果たしてメルキアデスが真実を語っていたのかどうかも判らなくなってしまいながらも、ピートは墓標を立てることで自らを納得させ、マイクに自由を返したのだろう。
一途な男の約束、それはもう「ロマン」!!!
脚本が素晴らしい
(2007-02-22)
と、言っても、脚本だけではなく、キャストも演技も演出も総合的な作品の出来も、
全て素晴らしかったです。その中でも、特に優れていると感じたのが脚本。
観る側を惹き付け、引っ張り込む世界観を構築し、その中に滑稽で笑えるシーンや
胸を締め付けるような切ないシーンを散りばめたエンタメ性もある脚本。
何よりも、この映画が行き着く結末には驚かせられましたし、何だかいたたまれない
気持ちになりました。
観て損はない、最高の映画。