死刑という制度
(2008-07-29)
深く重苦しく、そして不快です。
何故そんなことになる必要が…もっと違った選択もできたのでは…と、
悔しさというか、やるせなさを感じます。
ケヴィン・スペイシーがとにかく素晴らしい。
何かあるんだろうということを案じさせる(これまでの映画の影響もあるけれど)表情。
次第に明らかになっていくことと、そして思いも寄らないこと。
私はこの結論に反対です。
とても肯定できるものではありません。
でももし、同じ状況に立ったとしたら…同じ環境にさいなまれたら…。
そういうことも考えてみました。考えながら観なおしました。
3度見ましたが、彼らの行動を理解したくない気持ちは変わりません。
好きな映画としてリストにもしました。
好きですが不快です。
最低としか言いようがない
(2008-05-25)
死刑制度と冤罪をメインテーマとした映画。
扱っているテーマに反して「人間の死」というものの表現の仕方が非常に軽く、エンターテイメント的。
単なるエンターテイメントと見ればテーマに対する冒涜的行為とも取れるし、社会派映画にしては表現の仕方があまりにも稚拙である。
すなわちエンターテイメントであるなら良い意味でもっと軽いテーマを選ぶべきだし、社会派映画ならば表現の仕方を変えるべきであろう。
実際、「この映画と同じくらい、世の中では人間の死が軽く扱われているのだ」、という皮肉ならば理解できるのだが、いかんせん作り手のこの問題に対する意識や主張が全く伝わってこないのでこちらには判断のしようがない。
従って「考えさせられる映画」としても何とも中途半端である。
このような、重く、多くの人が判断に困るようなテーマはもっと慎重に描かれて然るべきであって、
観る人間が判断に困ったり誤解をしてしまうような描き方は絶対にすべきでない。
個人的には、エンターテイメントの題材として「死刑制度と冤罪」というテーマを利用しただけに見える。
これは一流やろ?上出来やろ?
(2007-01-25)
なかなかイケる。
いや、かなりイケる。
監督アラン・パーカー(結構スキな監督)と制作にはニコラス・ケイジが参加した、死刑制度の問題、矛盾を題材にした社会派サスペンス。
でも、あまり難しくなく上映時間は2時間を超えるけど、『これぞ映画!!』と言う感じで仕上がってる。全然退屈な〜し。
やっぱり映画はこうでないと・・・・。
冤罪を主張する死刑囚(ケビン・スぺーシー)と、彼の冤罪を調査するジャーナリスト(ケイト・ウィンスレット)とのやり取りの中で話は進行。
ケビン・スペーシーを観たらどうしても『ユージュアル・サスペクツ』(ビックリしたなぁ)をイメージしてしまう俺は、それぞれを『怪しいやっちゃ』と思いながら集中して観てしもて、えらい疲れた。
わざとケビン・スペーシーか?狙ってんのん?
哲学科の教授が、この映画のために書き下ろした脚本は、ストーリーにムリがなく、結末(ビックリ!!)まで一気に連れて行ってくれる。
いつも思うんやけど映画(イイ映画)は『重い題材を、入り込みにくい問題を、矛盾を考えるきっかけになる』パワーを持つと思う。
『本当やから』
『真実、事実やから』
と言うて、何でも観せるよりはずっと問題提起にもなるんちゃうやろか?
娯楽作品としても良い良い。
みんなにススメとこ。
スペイシーは損だね
(2006-12-26)
パーカー監督がまたしてもやってくれた。あまり公開時話題にならなかったが
いつもながら後半にグイグイ引きこまれる展開はさすが。主演の二人も熱演している。
サスペンスものとしてまさに一級品。しかし、スペイシーはいつも曲者を演じてるから
エンディングまで目が離せないが、屈折した人物がこれほどハマル役者も珍しい。
サスペンス最高傑作!
(2006-11-25)
死刑制度の賛否を問う作品かと思いきや、
全体として「セブン」をしのぐ知的サスペンス映画に仕上がっている。
どんでん返しに次ぐ、どんでん返し..
主人公は観客と常に同じ立場にある。
このため、観客はゲーム感覚で物語の進行を楽しむことができる。
単純なサスペンス映画として対比した場合でも、
あの「ユージュアル・サスペクツ」よりも面白かった。
また、エンターテイメント性だけでなく、政治的主張も含んでいる。
無実の人間が死刑になる可能性を主張しつつ、
本当に生命を軽んじているのは、死刑賛成論者か死刑反対論者かについても考えさせる。
メディアに振り回される大衆の滑稽さは、現代の日本人に似ているものがある。
百聞は一見にしかず。