映画自体のできはそこそこ
(2006-10-01)
映画自体の出来は、よくあるイタリア製ホラーの水準で、そこそこ見られます。最初の5分間ほどは衝撃的な場面が続きます。イタリアホラーの好きな方は見ても損はないでしょうな。ただし、DVDとして色々なオマケがあるかというとそうでもありません。メーキングや関係者へのインタビューがあるわけでもなく、ごく普通のライナーノートが付けられているだけなので、取り立てて新しい情報が得られるということはありませんでした。
もっと知識と情熱のあるDVD監修者や批評家を起用し、もっと、丹念に作ってくれればという点で残念ではありますな。
何だかなぁ・・・
(2006-08-01)
70年代に量産されたジャッロ映画の一つですが、とにかく意味不明。
自らの手首を切る女、ビニール袋を頭に被って川に飛び込むオッサン
、車内に火を放ち、自ら焼身する男、娘二人を殺した後、自分の胸に
マシンガンを撃ち込む等の自殺が相次ぎ、結構衝撃的な幕開けかと思
いきや、本筋には何の関係もなく、後は妄想癖のある女性解剖医が、
運び込まれた死体が起き上がったり笑いかけたりする幻覚に悩まされ
たりしている内に殺人事件が起き、犯人探しが始まるのですが、その
展開もグダグダで全く要領を得ません。
結局殺人事件と女性解剖医師の精神不安定のどちらに重点を置きたか
ったのか、中途半端過ぎて消化不良。
イタリア映画独特の適当さが全編に滲み出た怪作です。
M・ファーマーに星5つ!!
(2006-07-30)
真夏のローマを舞台にして、太陽の異常気象(?)による暑さで自殺者や殺人が増えているといった現象や主人公であるモルグで働く女医の妄想(死体が動き出してセックスを始めたり・・・)を味付けにした推理劇です。ただ、どれもこれも中途半端で何か思わせぶりな雰囲気だけが先行していて話の辻褄があっていない。作り手たちも観客を惑わせようとして、あれこれ話を盛り込んでいるうちに訳がわからなくなってしまったのでは・・・。まあ70年代のイタリアンB級ホラーの典型みたいなものでしょう。この映画の魅力は、その何か思わせぶりな雰囲気にあります。最近のリアルなスプラッター描写なんかに較べると、死体など素朴なメイクアップなのですが、何か薄気味悪さを醸し出すものがあります。モルグ(死体安置所)で死体が動き出したり、犯罪博物館でヒロインがスローモーションで崩れ落ちるように倒れるシーンなんか何年たっても忘れられない。
そんな薄気味悪さの中で女医役のミムジー・ファーマーが清楚な美しさ(行動は清楚とはいえませんが)で奇妙な魅力を発散してます。彼女の美しさがあって本編が成り立っているようにも思います。(私は、はじめ「暗黒街のふたり」でのアラン・ドロンの恋人役で見たときに綺麗な人だなあと・・・彼女に参ってしまいました!)不思議な魅力を持った女優さんです。スクイーズ収録されているので、以前出ていたデジタルリマスターの輸入版VHSより綺麗です。できたらAUTOPSYのタイトルのインターナショナル版予告篇、英語音声も付けて欲しかったところです。(もともと英語で撮られているようです。)エンニオ・モリコーネによる甘美なメロディも印象的です。