あまりのシュールさに・・・
(2007-11-17)
あまりのシュールな展開に笑ってしまう。会社の71/2階という設定や、耳の可笑しな秘書(?)など意味があるのかと言われればないのだろう。他人の意識の中に入って肉体をコントロールする役なので、主人公を人形使いにしたのはグッドアイデア。ジョン・キューザックとキャメロン・ディアスは汚い格好だし、チャーリー・シーンは私生活そのものか。シーンのハゲ頭も爆笑もの。他にも一瞬出てくるブラット・ピットとか細かいネタが盛りだくさんですが、もっとも笑ったのは、マルコビッチ本人が穴に入ってしまう所で、出てくる老若男女全てがマルコビッチなのには大笑いしました。
主人公夫婦がマルコビッチの意識の中に入って、好きな女性とセックスし、おかしな三角関係になってしまう。マルコビッチの意識の中の15分が過ぎると空からストンと落下するのは、ちょうど射精の瞬間のような比喩なのだろうか?
ジョン・マルコビッチ本人がよくぞ出演を承諾したと思う。もし断られて他の俳優だったらどうなるのかな。「シュワルツェネッガーの穴」とかでも面白いかもしれない。
泣きたい気持ちで笑ってしまう
(2007-08-27)
劇場で観た時,ラストのブルーが限りなく澄んで見えた。救われなかった魂を,鮮やかなブルーで締め括るセンス。
全てが閉塞的な状況にある時分,あらためて観直す。ジョン・キューザック演じる人形師に感情移入しつつ,彼の境遇を笑った。他人を笑えない境遇にある者が,だ。ハッピーエンドの映画には激しく打ちひしがれる。逆に悲しい幕切れには切なくなる。一見丸く収まったようでいて,人形師の魂のみ永遠に迷い彷徨う。それが妙に切なく,泣きたい気持ちで笑ってしまう,まるで魂を乗っ取られたような自分がいた。