リメイクは1、2、4、6、7、10、12、リミックスは9、ライヴ(05年)が14
(2008-08-22)
もういきなりの「家路」が素晴らしすぎますよね。若い世代にもap bank fes’05の名演で一躍注目された曲です。必殺の出だし、そのピアノ旋律の美しさはずば抜けて心奪われます。更にその旋律に導かれ綴られるのは、ずっと男の孤独を描いてきた世界観の原型であり、空しいほど一瞬の人生で目指すべき場所とは何なのかという展望でした。暮らしを背負って、や、たどりついてみせる、という言葉一つ一つに力がこもり、現実の悲哀と未だ見ぬ希望をぎゅっと詰め込んだ名曲中の名曲ですね。因みに詞にある、空とこの道出会う場所へというテーマはRoad&Skyという事務所名にも繋がる重要度を持ったり、他方『Home Bound』では“そして女たちは”だった詞がここでは“孤独なエゴは”にかわっているなどします。
選曲は多感な10代を経て大人になってゆく群像を集めていますが(Vol.1よりもマニアック)、最初に置かれた1の世界こそ後に続く物語達のテーマ曲のようで象徴的です。特に12「勝利への道」、13「生まれたところを遠く離れて」と共鳴しあうテーマがありますね。
2「君に会うまでは」はいつもその後に別れの曲が対極的におかれることで、愛しあった風景をより印象的に焼き付ける曲。だからこんなに愛し合って終る曲なのに、愛するからこその切なさに出会えるはずです(それは浜省自身のラヴソング観にも繋がる)。3「19のままさ」は名作『J.BOY』の重要な曲。ここにも浜省特有の恋の儚さ、爽やかな切なさがあります。
一方6「愛という名の下に」は「悲しみは雪のように」と共に有名になった曲ですが、イントロが大幅に変りました。未来に残すベストにあの印象的な旋律をやめてしまったのは残念です。
10「ロマンスブルー」の見せ方は、失恋の心を見事に描いてきた彼の卓越した写実能力が垣間見れて個人的にかなりお薦め。7や11は浜省の本当のルーツをみる曲ですよ。
I was born in 1971
(2008-08-13)
聴き飽きるぐらい聴いたし、聴く年齢は過ぎたと思ってた。
中途半端なベスト盤、という印象もあったので期待薄でしたしかし!
1曲目でやられた。この曲があったか! これが1発目か!
オリジナルバージョンって本人は不本意でも、ファンからしたら
もう絶対いじってほしくないと思うやん。普通は。
だから新録って失敗するパターンやん。たいがいは。
でも1曲目から良かった。むしろ今の俺に合わせて頂いたようなアレンジ。
もちろんアレンジも声も、昔と全く同じではない。
でもキーが変わらないってのも凄いけど、
そういう事よりも、この人の持っている「幹」みたいなモノが変わらないんだろうなと思う。
だから新録でも期待を裏切らないどころか、あらたに胸に響いてしまうんだろうな。
「どーんーなに、遠くてーもー たどり着ーいーてー みせーるー」
2児を連れた初めての家族旅行の車中で、思いっきり心の底から唄ってしまった。
初心者も経験者も絶対に聴きなさい。
ボーカリスト浜田省吾
(2008-01-28)
ボーカリストとしての魅力であふれたアルバムである。
特に、「家路」がお薦め。
これは聴きごたえがあると思う。
中学生や高校生の君、お父さんかお母さんが浜田省吾のファンなら、
一度こっそり聴いて欲しい。
ひょっとすると人生観が変わるかも。
ぜひとも若い人に聴いてほしいアルバムである。
色褪せない日々の記憶
(2007-03-21)
優れた青春小説を読んだ後のような感慨を与えてくれる作品集です。
幼い恋の喜びを歌う「君に会うまでは」「19のままさ」「散歩道」
ご機嫌なダンスナンバー「今夜こそ」「土曜の夜と日曜の朝」
大人の恋の痛みを教える「愛という名のもとに」「ロマンスブルー」
胸に秘めた決意を表明するような「家路」
そして記念すべきソロデヴューアルバムからの「生まれたところを遠く離れて」
世間的にはロックシンガーとして知られている浜田さんですが、素朴な音楽少年
としての一面も持っています。僕はそんな一面がとても好きで、魅了され続けています。
浜田さんの曲は「MONEY」や「悲しみは雪のように」「もうひとつの土曜日」しか知らないという方にもぜひ聴いて欲しい1枚です。
まさに自分の成長と重なるヒストリー
(2007-03-03)
浜田省吾さんのベスト版(二枚別売)の2枚目。
Vol.2は比較的初期〜中期の曲をセレクトしている。自分の中学生〜社会人になりたてくらいの時期で、恋愛や人との別れ、卒業、旅立ちといった場面場面にはまる曲がある。
今聴いてもメロディーラインといいメッセージ性といい非常に上質なJ-Rockだといえる。
本作の前に発売されているベスト版「The History of Shogo Hamada "Since1975"」とはかぶる曲がなく、良心的。
どの世代のファンにもお勧めできる一枚だと思う。