これでイイの???
(2008-05-18)
3時間もの長さを持ちながら、決着のつかないエピソードが多すぎる。観た後には「モヤモヤ感」と「???」しか残らない。良い評価が多いのも、『ベルリン映画祭金熊賞(グランプリ)受賞。』ってコトでの先入観による高評価なのでは??と疑いたくなる。難解な作品をありがたがる風潮は困ったモノです。とほほ。(+_+)
ロバート・アルトマン亡き後の群集劇作家のホープ=P・T・アンダーソン
(2007-12-12)
前作「ブギーナイツ」でも冴えていた群集劇のプロットをさらに進化させ、複雑な人間関係が入り乱れる見事な脚本を書き自ら演出したポール・トーマス・アンダーソン監督の傑作。
出演者たちの演技(評判のトム・クルーズだけでなく、ジョン・C・ライリーやフィリップ・シーモア・ホフマン、メローラ・ウォルターズも好演)のレベルも高いし、音楽もいい。 アンダーソン監督は、群集劇を作る若手の中では亡くなってしまったロバート・アルトマン監督を追随する逸材とは思いますが、近作「パンチドランク・ラブ」を見るとちょっと失速しかかっているようにも感じられるのが残念。
最後の警官のジムがクローディアに思いを告白する場面では、ジムの表情は一切写さず、告白を聞くクローディアの表情のみで締めくくる演出もよかった。
それは「偶然」か「必然」か
(2007-03-09)
関係がなさそうでありそうな人々がわずかな繋がりを持ち、
暗闇の中で一筋の光を見出そうともがく様子を描き出した
究極の群像劇。それは「偶然」なのか、それとも「必然」
なのか。
こういう手法では最近、内田けんじ監督の『運命じゃない人』
を観て大きな感動を覚えましたが、この手法をかなり作りみ、
重厚に描いたものが本作『マグノリア』で、もはや面白いとか
面白くないとかのレベルを突き抜けてる映画です。脚本がよく
練られているとか、そういう評価すらも。
この映画は、十数人の登場人物たちで「世界」を表現しようと
している。
とにかくスゴイ。スゴイとしか言いようがない。
誰もが一度は観ておくべき映画です。
カエルの雨が意味するもの・・・
(2006-11-25)
ポール・トーマス・アンダーソンの映画は独特のテイストがあります。画面のトーンは不自然な程綺麗です。しかもストーリーはおとぎ話のようでいながら妙なリアリティがあります。変な話だなと思っている内に、いつの間にかストーリーに入り込んで、いつの間にか感動しています。デビュー作の「ハード・エイト」から「パンチ・ドランク・ラブ」までそうですね。
彼の作品はそこそこ話題にはなるのですが、大ヒットとは行かないようです。評論家受けもいいのですが、本作もアカデミー賞は取れませんでした。ちょっと長い映画です。複数の人生模様が交錯しながら進むというものです。
最後のシーンで、ほとんどの人はドン引きしたと言います。冒頭の奇妙なことが起こる可能性についてのエピソードに絡めて言うと、運命というのはちょっとした事で大きく変わるものですが、それは可能性の問題でしかないということではないでしょうか。
群像劇の金字塔
(2006-09-19)
ブギーナイツの群像劇を描く手法を幅を広げ、鮮やかに見せてくれた。
時間的に長いが無駄なところが一切ない。
奇跡的なラストシーン。完璧なプロットだ。
この構成のすばらしさはキャラ立ての素晴らしさともいえる。
天才クイズ少年、ベテランテレビ司会者、セックス啓蒙家・・・
あざとすぎて、観ていた僕は開始10分でひっくり返った。
あとトムクルーズはアイズワイドシャットの時、
薄っぺらい男を演じると右に出る者はいないと思っていたが、
この映画でまたその念を確認した。
技巧的とか深みのあるとか、そういう性質の役者ではないが、
トムクルーズはやっぱりトムクルーズを突き進んでいる。
やっぱりすごいな・・・