一作目の裏には男達の秘められた友情があった
(2008-08-29)
「インファナル・アフェア」三部作の完結編。ヤンが殉職してから数ヶ月が経過した。自分の正体を知る他のスパイを殺害し、善人の道=警察官として生きていくことを決意したラウの前に、エリート警察官・ヨンが現れる。ヨンの怪しい行動を見て、彼もまたスパイなのではないかという疑惑を持ったラウはヨンの監視を始める・・・。
一作目で命を落としたヤン、善人になることを決めたラウ。現在と過去を交互に描きながら、ラストですべてが解明されるシリーズ最終章だ。本作も前二作に匹敵するほどの名作である。
一作目の裏では実がこういうことがあったんだという新事実と共に、ラウの苦悩がしっかりと描かれている。この新事実、確かに後付けっぽいのだが、実はインファナル・アフェアは1と3(の話)を作ることが決まっていたらしい。つまり1を作る時点で、今回の話は考えられていたのだ。たとえば一作目でヤンがギブスをはめていたのは、ちゃんと理由があったということである。
本作で初登場する二人の男。この男達の正体、すごく嬉しいものである。意味がわからない文章だが、見てもらえばわかると思う。ラウだけではなく、死んでしまったヤンも忘れることなくフォローされている作りに、制作者達に敬意を表したい。
本作をシリーズ完結編と言ったが、実はそれは間違い。なんとシリーズ四作目が進行中らしいのだ。一体何を描くのか?期待していたい(心配だが)。
ともかく物語は本作で一応終わる事になる。一作目、ニ作目を見てから本作を見て欲しい。より楽しめるはずだ。
終りというよりはエピローグ(その後)
(2007-09-06)
どちらかというと
1を見て「その後どうなったの」って気になって仕方のない人向けの映画
少なくとも1を見てないと単体ではまったく面白くない(わからない)かも
まぁ、いきなりこれだけ見る人はいないと思うけど・・・
とりあえず
アンディラウが因果応報で無間地獄にはまっていく様を見つつ(これがメイン)
「実は過去にこんなこともあったんだよ」って登場人物の新たな人物像を楽しむ
おまけに少しだけサスペンスがある
そんな感じの作りです
3も2と同じく1を見たファンの欲求に答える感じの映画で、単体で成り立つような映画ではない
あくまでもメインは1
1が軸にあって、2・3は1の探求用という、ある意味新しい試みの三部作
それゆえに
2・3にも1と同じものだけを要求する人には向かない気がする
極端な話、そういう人は1だけ見てやめる方がいいかもしれませんね
これはあくまでも「その後のアンディラウ」を知りたい人向けの映画です
そもそも1作目に謎がどれほどあったのか?
(2007-03-20)
香港ノワールものの傑作シリーズの完結編ですが、そもそも第1作目には、
明かされないと納得できないほどの謎があったのか?
ってことなんですよね。
このシリーズにはそこまで引っ張るネタがなかったと思うんですよ。
確かに幾つかのネタにはそうだったんだぁとか思うものの、全般的に補足にすぎない感じです。
ヤンが死んでから第3、第4の男の登場によって無間地獄にはまっていくラウの姿を描くのはわかるものの、時間軸を入り乱れさせて話をややこしくまでして半年前のエピソードに彼等が出てきて、ヤンと絡む必要はなかった気がします。
いや、もっと言うなら、ヤンが出てこない設定で、
アンディ・ラウとレオン・ライの対決にもっとしぼった物語にしていたら、もっと良かったのに、と思います。
ヤンは精神科医の話ぐらいにとどめておいて。
せっかくの傑作シリーズだけに、この終わりには余計星を厳しく。。
自分的には。
(2006-10-01)
やっぱり「1」が一番良かったな。
なんか複雑にしようそれっぽく見せようという感じがしてくる。
「1」の続きになるけど、「2(過去)」を見てしまったということで
なんか過去の場面がいちいち出てきすぎなのかなと。
ランとウォンを対照的に描いていたり、結局ランが狂っていたり。。。
なんかめちゃめちゃ感もあり。
おもしろいけど、なんか完璧だったものを、思いっきり崩した感じもするな。
自分的には「1」だけでよかったような気もする。
善人とは何か
(2006-09-30)
ラウが善の心に執り憑かれて堕ちていくさまがありありと描かれています。元マフィアで警察を裏切り続けてきた悪人として一笑に付すことが できない、つまり善人か悪人か一概に呼べない、ならばどう呼ぶべきかというところがこの作品の謎でしょう。でもマフィアに協力してきたからには一定の処罰は甘んじて受けないと、かといって受ければ善人になれるのかっていう話。善人とは何か。悪人とは何か。を考えさせてくれる作品です。