「黄金の狼」の賞を与えたい
(2008-01-12)
エドガー・アラン・ポーの小説を映画化した、怪奇映画の名作である。
傑作なのは三作目「悪魔の首飾り」(Tobby Dammit)です。アルコールに溺れ、白いボールを持った少女の姿をした悪魔に付きまとわれ、次第に正気を失っていく様子は昨今のホラーなんかより数百倍見ごたえがあります。
TVの授賞式を抜け出し、フェラーリで夜の街を疾走する姿は誰でも憧れるシーンです。
しかし、いつの間にか、その世界から出られなくなります。極端に人の少ない田舎町には人形が立っていたり、生きた人間は問いかけに返答もせず、自分の世界に入ったままです。
やがて橋の落ちた高速道路に迷い込み、向こう側に現れた少女は怪しく微笑みを浮かべています。
自分の運命を悟ったかのようにダビットは橋の向こう側目がけてクルマで飛び込んで行きます。鈍い音の後、ブランコの揺れるような音がするだけでカメラは止まったままです。
やがてゆっくりと動いていき、橋の向こう側には血の滴るワイヤーがあり、(ここで全ての音が無くなります。)少女の白いボールが跳ね、転がる先にはダビットの首を手にして微笑む少女が映し出されます。
静寂の中、作品は終わりを告げます。
ダビットが死んだ後も少女は存在していましたから、あの少女は実在していたことが最後になって解るのが怖さを増大させています。あの少女はボールの代わりにダビットの首を持ち帰ろうとしていたのかもしれませんね。
トラウマムービー
(2007-11-05)
僕が初めてこの映画を見たのは小学生の頃だったと思うが、他の方が書かれているようにしっかりトラウマになっているような気がする(笑)。
有名な原作をもった作品の場合、原作との距離の置き方が一つの見所になるわけだが、その点で非常に優れた作品だと思う。
acid picture
(2007-03-22)
「悪魔の首飾り」が、すごくよい。かつて某音楽評論家が「acid cinema」と評したがこれは鋭い。幻覚剤でバッド・トリップをするとこんな感じなのだろう。ハイウェイの寸断された橋脚がドクロの顔に見えるところも良い。
悪魔の首飾り
(2007-02-09)
3話の悪魔の首飾りは物凄くいい。
初めてTVで観た時衝撃を受けました。
ホラー映画だけど怖いというより凄いというイメージだけ残っており
最近になってタイトル思い出してアマゾンで見つけた時はあまり迷わないで買っていた。
車で暴走するシーンが頭から離れない。
あと出てる女性がみんな綺麗♪
第三話のバンドが妙にガレージ・パンク!
(2007-02-02)
大好きです。ポーのキチガイぶりを見事に演出、というよりも原作に触発されて監督、役者ともに己のアブノーマルを芸術的に解放させている!と感じましたね。 ジェーン・フォンダの傲慢さ、あいかわらず無口なピーター・フォンダ、その二人をB級ポルノなムードで“耽美”に描くロジェ・バディム!まんまサディズムが馬鹿に似合うアラン・ドロンに強きなブリジッド・バルドーが鼻っ柱をくじかれてイジメられるシーンの妙にイヤラシイくせしてルイ・マル特有のカラカラに乾いた世界が感じられる不思議!そしてなんといっても変人フェディリコ・フェリーニと変態テレンス・スタンプでお送りする最狂のドライブ!ドライブだけじゃない!どのシーンにも画面に悪魔の存在を感じてしまうこの第三話は本当にスゴイ!フィルムの奇跡だ!CG糞食らえ! とまぁ解りにくいレヴューですみません、テンションだけでも感じて頂ければ幸いです。そしてこの映画のおかげで私は今は亡き(泣)夕張映画祭で賞を頂くことができました、ホントありがとうございます。