勉強不足を痛感
(2008-08-05)
政治色の濃い難解な作品。
アメリカの大手石油会社と中国に石油利権を譲った中東のどこぞの国との間で行われる腹黒い駆け引きと、知らぬ間に危ない橋を渡っていたことに気づくCIA工作員(この役でジョージ・クルーニーはアカデミー賞助演男優賞受賞)。
また、それにより直接的に被害を受ける外国人労働者の現実が複雑に絡む、ノンフィクションに限りなく近いフィクション映画。
知らない単語が沢山出てくるので理解に苦しむが、多少の予備知識があれば会話は理解出来る。
2回目見てストーリーを理解出来たときは、知識が増えて嬉しいのと同時に、アメリカにとっての石油の優先順位ってどんだけだよって感じで、世の中腐っとるなぁと思った。
観客置いてけぼりの自己満足作品
(2008-04-27)
難解であるという意見が多いが、同感。
登場人物たちの目的・動機・感情・相対関係等がよくわからない上、
時間軸、舞台の場所もよくわからないまま退屈で眠たくなる2時間
が過ぎていく。この難解さは単に監督・脚本家の基礎能力不足になると
思う。娯楽性に乏しく、社会性・政治性に富んだテーマであるが
物語としてのわかりやすさ・メリハリが乏しいので、観客置いてけぼり
の自己満足作品に終わってしまっている。
もう一度みたい
(2007-02-14)
9.11以降映画って変わったかもしれません。あの事件を意識せずに作ることも観ることも、とても難しくなったような気がします。これもその一つ。
最も興味深かったのは産油国の苛立ちが描かれていたこと。金と陰謀はあるが産業や人材は不足している国を統治する者の悩みってこうなんだと新鮮な驚きを覚えました。
自爆テロのシーンは美しかったけど、彼がなぜsuicide bomberになってしまうのか、もう一つ判らなかったです。「クラッシュ」に似た複雑な構成のせいかもしれません。
予備知識が必要でしょう。
(2006-11-03)
中東の石油利権を巡る巨大石油会社とアメリカ政府、産油国のシリアスな関係を描いた映画でした。一人の人物を追いかけるのではなく、複雑に絡んだ状況を絵にしようとしているため、観る側もしっかりと筋を追っていかないと途中でもつれた糸に絡まれてしまうでしょう。アラブの王様と食えない民衆。巨大利権を独占する者とテロリスト。国家の利益と暗殺。対立軸が交錯しています。目まぐるしく変わってゆく場面毎に登場する人物の顔を見ても誰だったか思い出せないといこともしばしばです。原作は「CIAは何をしていた?」というCIAの元職員が書いた自伝です。原作を読んでいなくてもある程度事前に予備知識を仕入れておいたほうがよいでしょう。日本人は中東情勢に弱いと言われますが、この映画は中東問題への理解の手がかりになると思いますし、現代の富の利権をめぐる争いの不気味さを感じさせてくれると思います。かなり重い感じの映画です。関心のない方には少し辛いかもしれません。
密度の濃い映画
(2006-10-02)
テーマは石油に関する色々な人物が複雑に絡み合う社会派映画。
派手なシーンや正義のヒーロー的映画を求めて見られる方には向いてません。
映画の中では登場人物の背景や人物像が全て描かれているわけではなく、所々に出る台詞やシーンなどで読み取れてくる難しい内容になっていて、一度見ただけでは全て把握できないかも。
テーマは石油になっていても本質はそれだけにとどまらないような深い話になっていて日本人も他人事と安心して見ていられない話かもしれません。