奇跡の結晶ともいうべき最高のヒューマン・ドラマ
(2007-01-17)
肌の色ではなく遺伝子の優劣によって差別される近未来社会が舞台の近未来サスペンス!と一般的には紹介されることが多い作品ですが、サスペンスというカテゴライズはこの作品の本質を表していません。これは、ある若者が叶わぬ夢に向かって努力する姿を描いたヒューマンドラマです。
私が人生で1本だけ選べと言われたら迷わずこの映画を選ぶ、それくらい素晴らしい作品です。
最も素晴らしいのはストーリーですが、それについて触れるとネタバレになるのでここではあえて触れずにおきます。
映像がとにかくスタイリッシュで、凝っていて、日本でも人気のあるフランク・ロイド・ライトの建築が出てきます。
音楽も映画音楽家としては私が当代随一と考えるマイケル・ナイマンが担当していて、美しくももの悲しいテーマ曲は必聴です。
本・画・曲、すべてが繊細で美しい結晶として奇跡的に形を成した、そんな作品です。
若者特有のひたむきさと、触れると壊れそうな危うさを持った稀有な作品です。
嘘は言いません。とにかくご覧ください。
夢に向かって頑張っている人、自信をなくして落ち込んでいる人、そのどちらにもオススメできる作品です。
my best movie
(2006-11-28)
レンタルビデオ屋で棚に雑多に並べられてたビデオをたまたま借りたのが最初。以来10回以上見た。
近未来、遺伝子の優劣のみが全て。誰もが遺伝子操作を受けて生まれてくるのが自然な世界。
主人公のヴィンセント(イーサン・ホーク)は“従来の受胎方法”で生まれた“神の子”。
そんなヴィンセントが“自然な受胎方法”で生まれたジェローム(ジュード・ロー)のIDを利用して、宇宙開発会社ガタカの宇宙飛行士となり、彼を演じきることによって夢だったタイタン星を目指す。
映像がシュールで良い。デ・キリコの形而上絵画のよう。
台詞も意識してるのか非常にシンプルでストレート。虚飾が無い。無駄を全てそぎ落とした感じ。それが逆に臨場感を呼ぶ。
私が感じ取った一番強いメッセージは「努力は人を裏切らない。」
シュールな映像と、この熱いメッセージのコントラストが良い。
サントラもマイケル・ナイマンのピアノが良い。おそらくメインテーマは他で聴いた事があると思う。ドキュメンタリーなどのTV番組でよく使われている。
キャストは信じられないくらい豪華。ジュード・ロー、イーサン・ホーク、ユマ・サーマン。
何度見ても飽きない映画です。私のベストムービー。
近未来SFヒューマンドラマ!
(2006-10-19)
ジャンルとしてはSFのようで、ほんの少しだけサスペンスで、
実はヒューマンドラマが色濃い作品のように思います。
登場人物の熱い思いもきらびやかなはずの未来も、非常に無機質に描かれています。
他のレビュアーの方が書いておられる通りこの静かでクールな雰囲気が心地よいです。
それほど知名度は高くないようですが、俳優さんも豪華で
どんなジャンルが好きな人でも面白いと思えるんじゃないでしょうか。
すべてがキレイです
(2006-06-13)
この映画は、近未来社会を描いたSF映画ですが、
いわゆるSFがあまり好きでない人にもお勧めです。
映像、音楽、そしてユマ・サーマン、全てが非常に美しい。
もちろんストーリーも素晴らしく、夜ひとりで観ると、
なにか心地よく、ちょっと切ない未来感覚に浸ることができます。
DVDとしての出来も優秀。この価格は買ってOKです。