セロ弾きゴーシュの話を楽しくした
(2008-05-03)
セロ弾きゴーシュの話は、面白い話だと思っていました。
ただ、楽しいという印象はありませんでした。
セロ弾きゴーシュのアニメは、楽しく見ることが出来ました。
セロ弾きゴーシュを楽しく読んだり、新しい観点を持って読むきっかけになりました。
原作への導入にはよい作品だと思います。
原作に忠実
(2007-06-18)
最近のジブリ作品は「ゲド戦記」にしても、「ハウルの動く城」にしても
原作を変えすぎて、ゲド戦記にいたっては、原作者が怒ったという話もあるらしい。
しかし、これは、原作に忠実。
せりふも現在では言わないような言い回しさえ、不自然なまでに忠実に再現している。
そのことによって、宮澤賢治の意図することが、正確に伝わってくる気がします。
小学3年生の息子は、このDVDを見たのち、学校の図書館で原作を読んだらしい。
「せりふが全く一緒だった」と言って、夕食のとき、たいそう感慨深げでした。
原作を読んでイメージしていたものが壊れてしまうという意見もありますが、
私は、実に自然に、見ることができました。
宮澤賢治が持っていたという
プフィッツナー指揮のベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が
DVD2に収録されていますが、
これは、1929年の演奏にしては録音状態もよく、
バックに流れる宮澤賢治の生涯と岩手県の風景が実にマッチしています。
演奏自体は、テンポが遅く、あまり好きな演奏ではありませんが、貴重な記録ではあります。
なごむ映像です
(2006-09-04)
全編を通じて流れるベートーベンの「田園」に合わせて展開される花巻?の城、街や田園風景が良く描かれています。宮沢賢治の原作はこうだったなどとこだわらずに一つの世界を作り上げているのは立派と言えます(場面構成はディズニー映画ファンタジアの影響もあるような気がします)。出てくる擬人化された動物たちもかわいいし、全体としてはなごみ系の仕上がりです。作画は確かに未来少年コナンにも似ていて、ジブリの原点的なものです。
このDVDも今はジブリコレクションシリーズに入っていますが、昔は色々なところが出していたような気がします。
スペコレとの違いは特典
(2006-07-12)
前のスペシャルコレクションを持っている方にはかなりビミョーなDVDですね。
絵コンテとインタビューが少し長くなっているという事なんですが。
しかし、作品的には文句なく五つ星。
また、そのインタビューもかなり内容が濃く一見の価値有りです。
前の版を持っていない方、まだ作品を見ていない方には大絶賛でお勧めします。
高畑流ゴーシュに感服
(2006-05-31)
宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」は読む人によって色々なとらえ方が出来る。まずゴーシュという名前からどこの国の物語か分からない。ゴーシュの年齢も演奏する第九も読者の想像によって異なる。幼少の頃にはゴーシュはてっきり老人かと思っていた。アニメ「セロ弾きのゴーシュ」では、監督高畑勲氏の見事な想像力に驚いた。時代設定、年齢、楽曲などどれも原作に見事にフィットしている。まるで宮沢賢治に教えを受けたかのようだ。セロ弾きゴーシュの決定版と言えるだろう。それでも原作を映像化により限定化することにより、Anneの言う「想像の余地」がなくなったことも事実。原作の1つの解釈法として捉えるのが良いだろう。ちなみに作品中に登場する「インドの虎狩り」は全くのオリジナル曲であるというのは驚き。演出、音楽、作画ともに超一流の作品である。