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グッドナイト&グッドラック 豪華版 お気に入りに追加
ジョージ・クルーニー
グラント・ヘスロヴ
出版社・発売元:

東北新社

媒体: DVD
ランキング: 12693
発売日: 2006-11-22
レビュー (Amazon.co.jp)
   ジョージ・クルーニーによるこの監督2作目は、彼の父親がテレビ業界にいたこともあって、念願の企画であった。1950年代、赤狩りによる共産主義排斥が進むアメリカで、その急先鋒に立つマッカーシー上院議員を訴えるニュース番組を作る苦闘をみつめた骨太ドラマ。実在のキャスター役、デビッド・ストラザーンの名演もさることながら、本作には監督クルーニーのセンスが光り、社会派のテーマであって、作家性の強いアートフィルムの香りも漂っている。
   ポイントにジャズの名曲が流れ、タバコの煙などもスタイリッシュにとらえたモノクロ映像が美しい。ファッションの細部まで時代を再現するなど、あちこちで作り手の誠実さが伝わってくる。そして歴史の強烈な断面を、わずか90分にまとめあげた構成も賞賛に値するだろう。おもしろいのは、他者の不合理な行動を告発するテレビ局側も、内部に差別的な状況があったことを伝える脇筋のドラマ。ここにもクルーニーの客観的になろうとする見識が活きている。他人だけではなく、自分の欠点も見つめ直すべきなのだ。とにかく監督としてのクルーニーは、俳優としての彼より何倍もカッコいい!(斉藤博昭)

カスタマーレビュー

仕事に命をかける、ということ(と、カッコ良さ)  (2008-07-27)
ジャケットのカッコよさを、最後まで裏切らない作品である。

ジョージクルーニーが、自らの生い立ちと、トップスターという立場に恵まれた幸運と、全てを注ぎ込んで作られたことが、この作品の背骨となり、腰となって揺るがない。
そして、その上で、ジョージが持っているスタイルと重ねてきた努力が「花」として結実しているように感じた。オーシャンズシリーズで輝いている彼の花と、根が同じで、でもまた違った、男の生き方でしか現せない「花」が、余計な飾りを排して美しく咲いている。

そして、仕事に命をかけるということはどういうことなのか、1人1人に問いかける力を持った作品だと感じる。
ぼくは何より、この作品を見て自分の仕事を思い、人(の心)を動かすところまで自分の仕事が到達しているか、深く反省させられた次第である。
だが、それに止まらなかった。ぼくはこの作品に触発されて、実際に行動した。これが正しい、と自分が思うだけではなく、思ったことを人の心まで届け、現実を動かさなければならない、と本気で思い、その一部を実現させることが出来た。

人生に影響を与えた作品のひとつとして、生涯繰り返し観て行くと思う。

サントラも、とっても素敵で、日々の生活の中で失いかけたリズムを取り戻すときに、いつも力を借りています。

余談だが、テレビ局の人たちは、最近、なぜカジュアルな格好をしているのだろう?
映画の中に登場する彼らは、カメラマンから誰から、皆正装して仕事に望んでいた。忙しいから、は理由にならない。彼らも忙しい中、スーツにネクタイの格好で走り回っていた筈だ。マスコミの仕事も、立派な公職であるとぼくは信じている。信じているからこそ、今のマスコミの全ての方々もスーツ着用され、襟を正してご自分の仕事に携わってほしいと思う。そういう「姿勢」から生まれた仕事と、我々は、少なくともぼくは、向き合って行きたいと思う。

ドキュメンタリーを見ているようなリアリティ  (2008-06-04)
1950年代にアメリカに吹き荒れた「赤狩り」に対抗しようとした実在のニュースキャスター、エド・マローとスタッフたちの物語。映画というよりもドキュメンタリーを見ているような、リアリティあふれる作品です。

ジョージ・クルーニーが監督と脚本を担当し、自らも出演。彼の父はニュースキャスターだったそうで、この作品は父に捧げたオマージュとなっています。

政治の圧力や組織の方針と戦いながら、自分たちの主張を貫く姿にほれぼれします。煙草を片手にカメラに向かい、見解をよどみなく主張し、最後は「グッドナイト&グッドラック」というセリフで締める。こんなかっこいいニュースキャスターが実在したとは。

報道ジャーナリズムの原点  (2008-04-18)
誰もがおかしいと気づきながらも自分の身が危うくなる危険から何も言えなくなる、
そのような恐怖の時代、マッカーシズムの時代に果敢に闘いを挑んだ一人のジャーナリストの
重厚な物語であり、アメリカのジャーナリズムの原点である。そしてマーローが冒頭で述べて
いるような商業主義に走ったテレビメディアに対する痛烈な批判はバラエティーが体勢
を占める現代にそのまま当てはまる。社会風潮や流行に踊らされるのではなく、自分の
判断基準を確立すること、たとえそれが少数派であったとしても恥じないで胸を張って
生きていくことの大切さを静かにそしてダンディーに語りかける。
彼により具現化されたジャーナリズムはやがて訪れるベトナム戦争への反対運動へと大きな
扉を開くことになった。その後の時代を振り返った時にマーローの勇気がいかに偉大なもの
であったかこの映画はハリウッドにありがちな派手な演出もなく、静かにモノクロで語り
かけるが、その分だけ余計に心に深く染みわたった。
全ての多数派に疑問を感じる人に、貴方は孤独ではないと今尚、訴えかける。

グッドナイト&グッドラック!!

正義という名の演出  (2008-01-27)
マッカシーの「赤狩り」に敢然と立ち向かうCBS報道チームのエド・マロー(デヴィッド・ストラザーン)とそのスタッフ(含むジョージ・クルーニー)。当時のドキュメンタリー映像が数多く挿入されるため、全体の色調をあわせるため全編モノクロ映像で撮影されている。

ソビエト連邦が崩壊し共産主義の脅威がなくなった現代において、「いまさらなぜこの時期に?」という疑問も残る作品でもある。タバコをくゆらせながら、コミュニストのレッテルを貼られ苦境に立たされる人々を救う正義のヒーローが描かれてはいるが、エド・マロー以下のスタッフたちもまた共産主義そのものは、真っ向から否定していることを見逃してはならない。

勇気ある行動に対してマローを讃える会で、「くだらない娯楽番組など見ていないで、報道番組を見て中東問題などにもっと関心をもて。じゃないとテレビはただの箱にしかすぎない」とマロー自身が呼びかかけるシーンがある。おそらくこの映画の趣旨もそこにあったのではないかという気がする。

しかし、現代のニュース、報道、映画などのあらゆるメディアにおいては、作り手側の何らかの恣意が働いており、完全に中立な番組など存在しえないのではないか。要は、見る側の我々が対象を多方面から見るこのできる広範な知識を身につけるしか<メディアの洗脳>に対抗する手段はないのではないかという気がするのだ。

劇中再三挿入される『シー・イット・ナウ』のスポンサーであったアルコア社のコマーシャル同様、マローの正義感ぶりにどこかウソくささを感じてしまうのは自分だけだろうか?

DVDでも良かった・・・  (2007-11-10)
六本木の映画館で「渋すぎる・・・」と感動をして、待ちに待ったDVD!!
いやぁ、何度観ても素晴らしいの一言。

特にタバコを燻らせながらの最後の台詞とフェードアウトの直前の憂いを帯びたストラザーンの表情にはグッときました。

この映画を見るまであまりデビット・ストラザーンという俳優は知らなかったのですが、ヴェネチアで男優賞・アカデミーでもノミネートと社会的評価も高いようで嬉しい限りです。

ジョージクルーニー監督ってのが不安でしたが、社会派映画として素晴らしい出来になっているかと思います。必見です。

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