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ロード・オブ・ウォー お気に入りに追加
アンドリュー・ニコル
出版社・発売元:

日活

媒体: DVD
ランキング: 5377
発売日: 2006-06-09
レビュー (Amazon.co.jp)
   ウクライナから移民としてアメリカへ渡り、武器の密輸商人となったユーリーがたどる衝撃の運命。ユーリーのキャラクター像や、エピソードの数々は、実在の武器商人の証言を基に作られている。ソ連の崩壊により、余った武器を、アフリカの独裁国家などに横流しするユーリーを、インターポールの刑事ジャックが追跡。そこに、ユーリーの妻や弟との悲痛なドラマが絡んでいく。
   危険な顧客を相手にした、ユーリーの臨機応変の対応が見もので、ニコラス・ケイジが、本心を表情に出さないユーリーにハマリ役。「リベリア」といった実際の国名や「ビン・ラディン」、さらにはアメリカ大統領の責任にも言及するなど、あまりにも現実的な要素やセリフに、観ているこちらが「ここまで描いていいのか?」と心配になるほどだ。世界に存在する銃の数なども、恐ろしい現実を伝える。ただ、映画作品として、全体にサスペンスなのか、人間ドラマなのか、はたまたブラックコメディなのかが曖昧。ジャンルを特定させない不可解さも、アンドリュー・ニコル監督の作風なのだが。(斉藤博昭)

カスタマーレビュー

世界にばら撒かれたカラシニコフ銃  (2008-04-23)
 あえて「カラシニコフ銃」としたのは実際に大きく分けて3分類あるからです。一般にAK47と言われるのは1947年に採用された銃で製造工程がこれは金属の削りだしで製造に手間がかかり重かった。それでプレス生産仕様がAKM。映画に出てきたのはこのモデルです。電動ガンを持ってますがとにかく操作を覚えやすい。銃を初めて持った人でもセレクターレバーとマガジンキャッチしか表面は動かすところがないので簡単です。「ブラッドダイアモンド」や「キリングフィールド」「ブラックホークダウン」でも子供が扱ってましたがそれぐらい簡単です。そして壊れにくい。以前朝日新聞の連載にアフリカ・南米で実際に使った民兵やゲリラの話が載ってましたが本当に壊れにくい。ベトナムでもアメリカ軍が実験してましたが1ヶ月放置して錆が出ててもちゃんと作動する、戦争道具としては正にうってつけです。そしてもう1種類が1974年に採用された小口径化したAK74。これは銃身の先に大型の反動抑制装置がついているのですぐ分かります。「007ゴールデンアイ」に出てきました。
 さて本題ですがこの映画はドキュメンタリータッチの映画として見れば今の武器市場のことが分かると思います。結局は大国の思惑に揺られて主人公は映画では罪に問われない。大国の思惑で内戦・紛争がある限りこういうアブナイ商人は常に市場はいるわけです。タイトルもLord(=持ち主)Of Warですから彼らがこれからの戦争紛争内戦の鍵を握っているのです。大国は自分の戦争リスクを軽減するために敵の敵は味方という論理がある限り彼らは必要とされるでしょう。
 しかし08年に入って遂にこのモデルとなった主人公は逮捕されました。どういう真相があってかは闇の中です。

ニコラス・ケイジが良かった  (2008-04-17)
行動力、説得力があり、機転が利く。
法の知識にも長け、勢いのある男。

そんな実在の死の商人ユーリーを、
ニコラス・ケイジが好演していた。

殺される子供の前で、黙々とお金を
拾い集める主人公の姿が印象的だった。

(武器商人は) 「金じゃない、才能だ!」
「自分からは逃げられない・・」

彼の場合、面白いと思えることが、
たまたま武器商人だったんだろうな。

そんな兄とは正反対。常に死を感じて
心を痛める弟ジャレッドの存在もいい。

感動やグッと来るものはなかったが、
さまざまな興味深いエピソードに、
いろいろ考えさせられる映画だった。

残念なのは刑事役のイーサン・ホーク。
追跡者として迫力不足に感じられた。

必要悪  (2008-01-27)
実在の武器商人の物語ってのが、とっつきにくくて敬遠してたが、
小難しい話ではなかった。
伝説よろしく、主人公(ニコラス・ケイジ)が、語り部となって物語は進行していく。
ドラマなのかコメディなのか分からない作風は、監督の手法らしいんだけど、
それを体現できるニコラス・ケイジは、やっぱ良い役者。
重いテーマを中和してくれてます。


結構面白い  (2008-01-26)
世界中の色んな政情(主にペレストロイカ後のウクライナとリベリア)を描きつつ、
その影で武器商人が暗躍していた、という現実を主人公の商売を通してわかりやすく描いた作品。
主人公がインターポールの追っ手から機転をきかせて逃げるシーンは娯楽としてもそれなりに
面白いし、主人公の言い分は戦争とはなぜ起こるのかという根本的な命題についても考えさせ
られる(といっても戦争の描写はまったくないが)。

他のレビューでもあったと思うが、見方・楽しみ方は人それぞれ。
痛快アクションとかがあるわけでもないし、それほど深いヒューマン・ドラマがあるわけで
もないので、ジャンル分けしての説明は難しい。華氏911のような風刺ものが好きな人にとっては
面白いと思う。

戦争  (2008-01-16)
取り上げたテーマの重さに押しつぶされていないエンターテニングな映画です。
メインが武器商人という切り口が新鮮で楽しめました。
(映画に道徳を求める人ならば、見られたものではないかもしれませんけれど…)
主人公が飄々と自分の身に起こったことを語っていきます。
感涙させるところがあるわけでもなく、大それたトリックがあるわけでもありません。
様々な人間関係を背景にして、戦争を扇動しているはずではありますが、
武器商人である主人公の自分の生き方への従順さに共感するところもある。
しかし、薬莢の海に佇む二コラスケイジが言うエンディング

「生き残る秘訣は、戦わないこと、とりわけ自分とは」

特にこの台詞は感慨深くて戦争について考えずにはいられません。
主人公らしい締めくくりですが、多くの人が疑問を感じると思いますし
それらについて考える機会を与えてくれる作品です。

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