オリバー・ストーンコメディの傑作
(2008-07-13)
アメリカン・フットボールの世界を描いた作品は多いが、ある時はその風刺として、またある時はその賞賛として、オリバー・ストーンは見事なコメディに仕立て上げた。社会派監督として話題性の高い作品でよく知られる監督であるが、この作品では思い切り方向を変え、笑える映画を作ってくれた。ただ、どなたかが指摘されているように、確かにアメフトのルールを知らなければ100%楽しむことは難しいかもしれない。
特筆すべきは、やはりアル・パチーノの名演であり、キャメロン・ディアスもいい味を出している。またアメフトファンにはローレンス・テートその他の往年の名選手のゲスト出演も楽しい。近年亡くなったチャールトン・ヘストンがアルツハイマーになる直前の勇姿を見せてくれるのも愛嬌か。オリバー・ストーン監督自身も俳優として端役であるがその姿を見せているところなど、ストーン自身、この作品を楽しんで作った証だろう。
日本人向けではない
(2007-06-01)
アル・パチーノが出てる作品は、ほぼ秀作。が、この映画は無理して観ないほうが良いと思います。何故なら、日本ではマイナーなアメフトを題材にしてるから。私は全くルールを知らないので、この映画の良さを知るには至りませんでした。アメフトのルールブックは分厚い辞書並みらしい。それだけ複雑なスポーツってコト。そのルールすら知らない人間が「最高!」っていうのはいかがなものか? 雰囲気だけで楽しめるような映画ではないと思います。
熱い覇気が伝わってくる!
(2006-02-06)
孤高の鬼コーチが選手やオーナーとぶつかり合いながら、チームを叩き上げていく、というストーリーは王道物だなと思ったのですが、アメフトの迫力はハンパじゃなかった!まるで本物の試合を観ているような臨場感で、「アメフトってこんなに凄かったのか」と目を見張る思いでした。家庭を顧みず、ひたすらチームに情熱を注ぐちょっとくたびれたコーチ役を演じたアル・パチーノは、実にハマっていました。また、チームのオーナーのキャリアウーマンに扮したキャメロン・ディアスもなかなかいい感じでした。さすがに熱い場面がこれでもか、と続く長時間の鑑賞は疲れますが、試合に臨む選手達や、彼らにハッパをかけるアル・パチーノから人生への覇気を分けてもらえる、そんな映画だと思います。
ながくてあきる、でもまたみる
(2006-02-05)
運動音痴の私がみる映画じゃない、と見てる最中から思いもうあきちゃって昼寝しながらみた映画なのに、摩訶不思議。それから何度も見るのです。みてるうちに、プロスポーツのいやらしさ、でも愛さずにはいられない男たちのけなげさ、子どもっぽさ、ずるさ、純粋さ、などがこちらにもびしびし伝わってくる。これはスポーツの世界を描いているけど、何の世界にも言えること。一流を目指すなら乗り越えなければならないことがワンサとある。やれやれ、もうギブアップ、といってる自分の心をだましだましどこまで頑張れるか。パチーノの監督、いいです。この人は疲れた心を抱えながらそんな自分を半ば笑いながら、またたちあがる男をやらせたら最高ですね。ぜひ見てください。なかなかじわじわきますよ。