若い監督を起用して成功した例。
(2007-12-04)
過去にはジョナサン・デミ、リドリー・スコットなどが監督しているが、今回はなんと「ラッシュアワー」の監督。結構な賭けの部分やプレッシャーも大きかったと思うが見事に跳ね返して最初から最後まで緊張感を張り詰めさせた力作に仕上げている。今回の猟奇殺人で改めてモンスターは自分でなりたくてなるのでない、周囲の環境の影響が大きいと改めて思い知らされました。特に幼少期。ラストもスマートに「羊たちの沈黙」へ続く終わり方が良い。
なぜ、レクター博士が捕まったのかというお話。
(2007-10-31)
人食いレクター博士はなぜ檻の中にはいれられたのかの謎をとく親切な映画。
第3作目に作られたのはいかに『羊たちの沈黙』がファンを魅了したかという証明。
その続きが『ハンニバル』。
これで『レッドラゴン』→「羊たちの沈黙』→『ハンニバル』と並んだ。その後、『ハンニバル・ライジング』が作られるとは予想できなかった。
質は第一作の『羊たちの沈黙』。金をかけたのは第2作目の『ハンニバル』。第3作のレッドドラゴン』は中途半端。
今回の作品は、最後のシーンが一番面白い。
さあ、ジョディーフォスターのご登場だ。オチとしては最高。それにしては、神経が行き届かない乱暴な映画であった。
小説「レッド・ドラゴン」の映画化であって、映画「羊たちの沈黙」の続編ではない
(2007-08-21)
トーマス・ハリスの原作を順序だてて読んでる人には当然、クラリスが登場する前の話であることを承知しているので、この映画の評価も小説「レッド・ドラゴン」の映画化として成功したかどうかで判断するのだと思いますが、多くの人たちは原作を一切読まずに映画「羊たちの沈黙」を見てから、この作品を鑑賞するので、クラリスが登場しないことや、レクターの活躍が少ないことに対する失望感はあると思います。しかし、この映画はグレアム(エドワート・ノートン)VSダラハイト(レイフ・ファインズ)であって、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)はあくまで脇役です。そういった視点でみればよく出来た佳作だと思います。むしろレクター博士が人気者になってしまったので、彼の登場シーンが不自然に多くなってしまっていることが欠点です。ダラハイトのような人間が育った背景や盲目の女性との関係、グレアムの心理描写などがもう少し突っ込んで描けていれば傑作でしょう。アンソニー・ホピキンス、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ、ハーベイ・カイテル、フィリップ・シーモア・ホフマン、エミリー・ワトソンなど出演者は実力派ばかりの名優揃いですし、ジュリアン・ムーアがクラリスを演じた「ハンニバル」よりは面白かったと思います。原作の出版順に「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の順で見てみるのも一考でしょうか。
アンソニー・ホプキンス最高
(2006-10-15)
「羊たちの沈黙」と比較されてしまいどうしても辛口の評価が多いのですが、私にはとても楽しめる一ランク上の作品だと思いました。とにかくアンソニー・ホプキンスの演技がすばらしい。多少のことは吹き飛んでしまいます。エドワード・ノートンもかっこよすぎず、強すぎず、でも存在感がしっかりとあります。精神的・肉体的ダメージを受けた捜査官と、殺人鬼ではありながらさまざまな事件のヒントを与えてくれるハンニバルとの関係が、必然的なものだという説得力が二人の演技により良く表現されています。最後の最後まではらはらどきどきで、作品全体の中で深い心理描写も描かれており、三部作の一つとして見ておくべき作品だと思いました。
レッド・ドラゴンは見栄を張っているだけ。
(2006-10-11)
原点回帰とでも言うべきシリーズ最終章ですね。
ストーリー的には、ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)を逮捕したFBI捜査官のグレアム(エドワード・ノートン)が、彼の協力(正確には協力とは言えないが)を得ながら、謎の連続殺人鬼、レッド・ドラゴンに迫るというものです。
「羊たちの沈黙」の展開に似ています。
グレアムは優秀な捜査官なのですが、レクターの奇才ぶりには及ばないところがあり、彼がヒントを与えなければ到底、レッド・ドラゴンを見つけることさえできなかったでしょうね。
推理サスペンス的な仕上がりは個人的に好きですが、気に入らないのはレッド・ドラゴンのあまりの短絡さ。
自分を神格化し、“特別”と思っているにもかかわらず、少年期の体験に怯えていたり、証拠隠滅や目撃者の殺害等、“逮捕されないように”画策するなど、非常に浅ましく低俗で幼稚な面も持っている。
私は“人生の失敗者ほど見栄を張りたがる”と思っていますが、レッド・ドラゴンはまさにそうです。幼稚な内面を隠すために自分は特別だと“思い込み”、見栄を張っているのです。