現代社会で深く傷ついている皆さんに鑑賞して頂きたい名作です。
(2006-08-30)
乗馬中に転倒、そこへトレーラーが、親友と片足を失った少女、彼女の愛馬は事故以来、心を閉ざし、人間不信へ、娘とその愛馬を立ち直らせるべく、母親は馬の心の傷を癒すという男性のいるモンタナへ長い旅へ出る、1960年代から、輝くブロンドとその甘いマスク、スレンダーな体つきで絶大なる人気を誇った俳優ロバート レッドフォード主演、監督作品の名作、1998年に公開、中年期を過ぎてもこれだけの魅力を備えた俳優さんも珍しい、細身の体系も少年の様な瞳もそのままな彼は本当に素敵、監督もまでこなし、いかにすれば自分をより魅力的に見せられるかを熟知しているのは流石の一言、脚本も実に素晴らしい、近年でこれだけの名作も珍しい、お勧めです。
人も馬も癒される事が必要、でも甘そうで甘くないラストも良し
(2006-06-22)
アニマルセラピーというものがある。動物との触れ合いで心の病を癒すというものだが、馬はけっこうその代表として使われる。しかし、ここでは冒頭から馬が傷ついて瀕死の状態であり、必死で助けようとするのは人間の側だ。(というか、自分が救われたいから必死で助けようとしているという見方もできる)
お互いが信頼と愛情の元で癒されるという点では、人も動物も同じなのだ。そして、「イングリッシュペイシェント」のヒロインが母親、「アイランド」のヒロインが子役として娘、ヒーローは年老いても素敵なロバート・レッドフォードである。シリアスなストーリー展開なのに、みんな凛々しく麗しく眼福眼福と思ってしまう。
お互いに強く心引かれながらも、安易なハッピーエンド、ラブストーリー、人情ものに終わらせなかったのはさすがというか。余韻を持つ作品です。
レッドフォードらしい
(2006-04-26)
まず美しい馬、自然を讃えるような映像が、いかにもレッドフォードの美学といった感じです。そしてラストシーンも、いかにもレッドフォード映画の恋愛のパターン、美学、であります。何度も何度も繰り返し見るたびに味わいが増していくような、癒しの映画です。
「イングリッシュ・ペイシェント」の後のクリスティン・スコット・トーマスが、短髪にして、現代の傷ついたキャリアウーマンを可憐に演じており、彼女の映るシーンを見るだけでもうウットリしてしまいます。またそれ以上に今では、すっかり立派なスター女優になったスカーレット・ヨハンソンの、まだ子供子供していたころの感受性豊かな演技が見られるのも楽しみのひとつではないでしょうか。
原作を読んだ後には物足りないという意見も聞きましたが、なんとなく静かに過ごしたい夜などに、おすすめの一本です。長いですけど。
愛馬の心の治療師
(2006-02-05)
交通事故で馬主をかばって傷ついた馬が、ホースフィスパーと呼ばれる治療師によって再生して、馬主の少女との心の和解を得るまでを描く。アメリカらしい広大な自然を背景に牧場に繰り広げられる農家の二世帯とニューヨークから馬を治療に来た親子の交流を描きながら、癒され、警戒心を解いてゆく過程を丁寧に撮っていて感動的。レッドフォードらしい凡庸な生活とちょっとした日常の営みのエピソードの積み重ねが美しい。凡庸を描くことは芸術である、とは小津安二郎を評したリチーの言葉だが、その評語が最も相応しいアメリカの監督はレッドフォードである。