感動と素晴らしさを、重苦しくなく、日常の現実のなかでポップに描いた傑作
(2006-06-11)
いつの時代も変わらない恋愛の形を、純粋に、美しく描いています。
伊藤美咲が出演する、第一話の東京編ではさわやかでポップに☆
また第一話には、第二話・第三話へのちょっとした複線も織り込まれていて、単純な短編の寄せ集めにならないような、面白い工夫が凝らされています。
全体的に、アジアを舞台にすることでかもし出される情感がとても郷愁を誘います。
切ないラストシーンからスタッフロールのエンディング・BGMへの流れもとても美しく感動してしまいます。
この映画を締めくくる第三話のラストシーンは、本当に切ないです。
ぐっと涙をこらえずにはいれらません。
悲しい切なさではなく、物語のラストにふさわしく、出会い・人間、そして生きていくことの素晴らしさ、恋することの美しさを本当に感じさせてくれます。
感動と素晴らしさを、重苦しくなく、日常の現実のなかでポップに描いた傑作です。
違うの文化、違うの愛
(2006-04-26)
東京の物語、運命の出会いで、二人の愛は展開。日本流のラブストーリはステキだった。
台湾の物語、前に進んだら、愛になる。しかし、ありがとうだけで、二人の友情を固まった。
上海の物語、中国17歳の少女の心を描いた。ひっそりで始め、ひっそりで終わり。ただ、17歳少女の傾慕の心だった。それは中国の普通生活の元だった。映画は生活から抽出したもので、必ず生活に戻るの原点だった。
オムニバスならではの面白さが生きている
(2005-12-13)
東京・台北・上海という、アジアを代表する3つの都市を舞台に描かれる3話オムニバスのラブ・ストーリーです。留学生と現地に暮らす異性との言葉と文化を越えた愛を描く。3つの物語はそれぞれ小さなエピソードで互いにつながり合う。東京編に登場する日本語学校の教師が上海編の日本人留学生になったり、東京編の冒頭で電話に出てきた青年が台北編の主人公になったりという具合。3編を通じて、言葉が通じないって、すごくもどかしいけれど、なんとかコミュニケーションする面白さがありました。(笑)
「東京編/ニイハオ」――オーソドックスなラブストーリー。渋谷・スクランブル交差点でのシーンはよかったし、渋谷の街がしっかり描かれていた。全編を通して爽やかさのある映像で、最後のシーンはなかなか素敵でした。伊東美咲は、キリッとした表情と、哀しげな表情から笑った顔に変化してゆくあたりと、セリフ回しもこの映画では案外よかった。チェン・ボーリンは、「藍色夏恋」からは随分大人びたけど、少年のようなあどけなさは健在。
「台北編/シェイシェイ」――さすが「藍色夏恋」のイー・ツーイェン監督。映画的と言えば、3本の中で最も映画的な作品でした。海岸でふたりが、かみ合わない会話をするシーンなんか最高。切なくて、色っぽくて、そして笑える1本。
「上海編/ツァイツェン」――ユンがなぜ日本人の青年に恋心を抱くに至ったのか、というきっかけが弱い。劇的なことじゃなくても、何でもいいから観客にもそれとわかる取っかかりを作って欲しかった。主演の2人がいいだけにもったいない気がする。