コーエン兄弟の最高傑作
(2007-03-01)
ガブリエル・バーンとアルバート・フィニーのファンだったので、
公開を楽しみに待って映画館で見ました。
期待は裏切られなかった。
というか期待以上。
こんな素晴らしいギャング映画は見たことがなかった。
素晴らしいシーンの連続なのですが、
圧巻はダニー・ボーイをバックに繰り広げられる銃撃シーン。
エンディングも良いです。
ハリウッドらしからぬ新鮮な作品。
スタイッシュでユーモアと皮肉に溢れ、
脚本も素晴らしく、映像も美しく、俳優陣の演技も素晴らしい。
コーエン兄弟の以後の作品も楽しみにしてたのですが、
私はこの作品が一番好きです。
ギャング映画・・というには、静かで上品で残虐
(2007-02-18)
コーエン兄弟らしい、ギャング映画。
ギャング映画、と書くと、ゴッド・ファーザーなみの
すさまじい集団抗争映画を想像しますが、この映画は、
そういった集団らしい抗争はあんまりありません。
ひねりにひねった脚本と、喜怒哀楽シーンでも
あんまり喜怒哀楽を表さない登場人物たちに観ているほうが
拍子抜けしますが、そういう、一種ドライな演出がコーエン兄弟の
味。コメディで笑っていいシーンなのか、そうでもないのか、ちょっと
戸惑いながら鑑賞したりもしますが、やはりシビアな生きるか死ぬかの
駆け引きと縄張り争い、女の取り合い、殺し合い、化かしあいです。
タイトルが示す森の奥の場所では、ひそかな陰謀と殺しあいが
なんどとなく繰り広げられていきます。
リアリティがありそうで、幻惑的でもある、妙な味わいのある
ギャング抗争映画です。アルバート・フィニがいい役しています。
最高のギャング映画
(2006-09-13)
この手のギャング映画は あまり見てませんが、個人的に最高
アンタッチャブルやレザボア・ドッグス等 有名どこも見たが、
この作品を見る前に見てたら面白かったのに、程度にしか感じなかった
ギャング映画というと、兎に角トンプソンとかをやたらぶっ放し、
葉巻を吸ったボスと裏切る仲間、クラシックカーと娼婦なイメージ
ミラーズ・クロッシングもそういうシーンはあるが、
見せ場は やはり主人公のクールで信念ある行動であろう
彼には彼の生き方、やり方がある
例え、それが己が身を滅ぼす事であっても、決して曲げない
己が信ずる道をいく、ある意味 男が じっくり見たい映画か
そういう意味で、渋いヒートも大好きだが、
こちらはヒート程エンターテイメント風味はない
しかし、まったく見劣りする事はない
ウィスキー片手に、暗い部屋でじっくりと見たい映画だ
主人公は、戦略を以って戦うタイプで、腕っ節は からっきし
なので、ギャング物というジャンルを抜きにして考えても、
よくよく酷い目に合う(殴られまくったり、死体を見て吐いたり)
また、随所にちょっと笑えるシーンがあるのだが、
上手くアクセントになり、物語を台無しにしていないのは素晴らしい
一見すると ちょいと小ズルイだけの駄目人間の様な主人公だが、
最後の方になると、その思いは裏切られるだろう
全体を通して、当時の雰囲気がある様で、映像も素晴らしいと思う
最後のシーンも、苦みばしった様な渋さがあり、
ヒートとは別の良いシーンになっていると思う
落ち着いた年齢の男性にこそ、この映画を お勧めする
完璧な完成度
(2006-09-09)
コーエン兄弟の作品中でトップクラスの作品だと思う。ウイスキーと高級家具の木の香りまで匂い立ってくる湿った枯葉のような画面。何よりまずガブリエル・バーンのギラギラしつつやるせない眼光・・・・(サム・ライミもカメオ出演)もっと評価されてほしい作品の1つ。役者全員が枯れたやるせない魅力を放つ90年代のハリウッド映画とは思えない。
典型的なギャング映画を想定して鑑賞すると思わぬしっぺ返しにあってしまうので注意、もともと万人受けする作風でないクリエイターなので、大手をふるってお勧めできないのも事実。典型的なハリウッド映画に食傷気味の人は深夜にまったり鑑賞してほしいフィルム。
光と色彩を楽しむ
(2006-01-22)
表現がおかしいかもしれないが,観終えた第一印象は「カッコをつけた」作品。あくまで主観。
ガブリエル・バーンが,弱いのに気障で虚勢を張っているチンピラに見えて仕方なかった。クールな二枚目としては好みが分かれるタイプと見る。アルバート・フィニーは貫禄充分。ジョン・タトゥーロのダメ男もさすが。
カッコをつけたバーンを,ソネンフェルドのカメラがゆっくり追う。美しい森の色彩と,バーンが目深にかぶるシャッポが印象的な,カッコイイと評すると監督が喜びそうな映画。
統一された色調,しっとりと美しい映像美。