見応えあり
(2008-06-20)
内山理名、水川あさみ、緒形直人と役者がなかなか良くて、ストーリーにも緊張感があり、秀作だと思いました。
冒頭はダリオ・アルジェントの「サスペリア」ですね。堀北真希が高速のインターのトイレで鏡を見ているところなんかは、モロにホラー映画の演出です。このとき、堀北真希は自身の家族が大変なことになったという状況なのに、曖昧な笑顔を見せます。このあたりはとっても良かったです。ここはストーリー上、後につながる重要な場面なのですが、変に泣き崩れるような設定になっていないのが素晴らしいです。曖昧な笑顔は意味があるような、ないような感じで、ホラー映画的な演出とともにサスペンスを盛り上げます。
その後、堀北真希が成長して内山理名になって、自分の家族を殺して死刑が決まった緒形直人の娘、水川あさみに近づいていくのですが、内山理名が声高に恨みや憎しみを叫ばずに、内に秘めているところも良かったです。実際に水川あさみと会ってみると憎しみながらもどこか惹かれていったりして。実際にはこのような展開にならないとは思いますが、フィクションとしてはとても面白い関係です。
2人の心理のバランスの微妙さが、ストーリーの中でうまく語られていると思います。だまされてキレる緒形直人も良かったです。血だまりに緒形直人の顔が映る場面は「サスペリア2」、つまり原題の「ディープ・レッド(深紅)」にも同じ場面がありましたね。
ただ、アルジェントばりにときどき妙な場面があるのが気になりました。屋上かと思ったら水が下から押し寄せてきて、海辺みたいになったり。こういう場面があってもよいのですが、ホラー映画ではないので、全体のバランスからややはみ出ております。
ラストのキスシーンはいいんですけど、周りをカメラがグルグル回って撮るという演出はどうでしょうか。ちょっと疑問もありますが、最後まで緊迫感があって見応えのある作品だと思いました。
内山理名の演技すごい
(2008-03-22)
深紅すごく見たかったので、見始めたら、引き込まれてしまいました。内山理名の演技がすごくて、表情が変わっていくのが、すごいと思いました。大人っぽくてよかったです。堀北さんも、演技上手で、観てよかったです。
演技と音楽
(2008-02-29)
交錯する人間関係がもたらした凄惨な殺人事件。そしてその後に残った悲しい運命。
被害者の娘と、殺人者の娘が出会い、悲しく恐ろしい道を歩み始める。それらは巧みな構成で進んで行きます。
しかし見終わった後に流れる涙は、不思議と清々しい。
素晴らしい俳優達の演技と、素晴らしい音楽が恐怖と悲しみを見事に盛り上げています。
素晴らしい作品です。
すごくよかった。
(2007-12-27)
主役の2人の演技がすばらしかった。久々に映画を最後まで飽きずに見続けられました。
ただ残念だったのがエンディング曲がポップすぎること。
最後とはつながりがいいのかも?しれないけど、それまでの物語はなんだったの?って感じ。
なんだか台無しになった気がしてしょうがない。
もっと適する曲があっただろうに・・・
緒方直人
(2007-11-25)
テーマが難解で理解しきれませんでした。残念。
ただ緒方直人のエピソードは面白かったです。
このシーンがなければ加害者娘の父を責めきれない、
でも被害者の事を思うと責めずにはおれない心情は、うまく出せないのではないかと。
責める事もかばう事もつらい娘は、まるで親と一緒に罪をあがなおうとしているようにもみえました。
贖罪の方法は間違っていたとしても。
怖いのになんでこんなに悲しい・・・。
供述調書の語りと回想シーンが重なって、苦しい心情と誠実な人格が伝わるようです。
このエピソードだけで1本見たいくらい。
・・・・今見たばかりなのでちょっと感情的なレビューになりましたが・・・
同監督の作品なら、前作の「白い犬とワルツ」をの方が好みです。