人生の教科書
(2006-11-04)
内容については、既に詳しく説明されているので省略します。この映画は、レンタルビデオ点の棚の片隅に1枚だけありました。当時(3年前)僕は仕事や人間関係でどん底のような気持ちでした。何故これを選んだのか分かりません。ただ、心の底から涙があふれ出て、10回は観たと思います。今、原作(邦訳)も、シナリオ本も、サントラも、そしてDVDも全て手元にあります。「何故私が?」と悩まれている方、辛い思いをしている方、かかえている方。もしかしたら、一つの道が見えるかもしれません。僕は戦争映画としてこれを観ませんでした。
ベトナム人の視点で描かれるベトナム戦争
(2006-03-31)
ハリウッドの戦争映画は、勝った戦争は正義のアメリカ軍として描かれることが多く、逆にベトナム戦争のような負けた戦争(アメリカは決してベトナムには負けていないと思っているようだが)では恐怖におののくアメリカ兵、或いは残虐な戦争といった描き方が多いのは一定の法則のように見える。
しかしこの作品の主人公はベトナム人の女性であり、
ベトコンにもアメリカ兵にも正義はない。
第二次大戦後、フランスの再占領や独立、南北分断から戦争を通じ、たくましく生き抜くベトナム人女性とその家族の苦難の日々が彩られており、そこに勧善懲悪は存在しない。
他のベトナム戦争映画のように、アメリカを自虐的に描いてみたり、ベトナム人を正体不明の残虐なエイリアンのように描いたりすることもない。
あるときはベトコンのスパイと疑われ拷問を受け、またあるときはベトコンに「裏切り者」と罵られ殺されそうになる。
奉公先では主人にレイプされ、身ごもり、奥方に追い出され路頭に迷う。
アメリカ人男性と恋に落ち、危険を乗り越えアメリカへ脱出するも、その男もまた、戦争で心を病んだ人間の一人だった。
主人公にとって、回り全てが常に敵なのである。
絶望的な状況の中、主人公は実にたくましく生き抜いていく。
この強さは何なのだろう。
日本の戦後復興のたくましさと重ねて観てしまうのは飛躍しすぎだろうか。
真に強い人間、真にたくましい人間とは何かということを見たい方、
必見の映画です。