うそは 人を幸せにする?? ^^
(2007-10-06)
ナチスドイツにより、ゲットーの中で生きることを余儀なくされたユダヤの人々。
絶望の中、自殺者があとをたたない。
そんな時ひょんなことから、ラジオのニュースで「ソ連が侵攻し、ナチスを蹴散らすのももう少しだ」という話が広まってしまった。
一端灯った希望の光はそう簡単には消えない。
明日にでも強制収容所に連行されるといった環境の中、最初は、間違いだラジオなんか持っていない。といっていた主人公だったが、この希望の光が皆をいかに勇気付けているかを実感したとき、自ら皆を勇気付けることを志す。
普通の弱い人間の主人公が、予想外の力を発揮する。
話の最後は、ちょっとつらいが
だからこそ・・・
その聖なるうそは更に人びとの心に残ることとなる。
希望がいかに大切か
(2006-06-12)
第二次大戦中のユダヤ人の物語。だが、これは決して悲劇だけではない。悲劇ではあるが喜劇でもある。
いわゆる『悲喜劇』というものだ。
時代背景がとてもシビアなので、死が隣り合わせなのだと言う事を序盤ではっきりと知らされる。死の臭いが常に漂い、観ていて辛くなる場面も多々ある。しかもリアルに描かれているのでピリピリするほどだ。
だがその反面、ユーモア、ユダヤ人達の強い繋がり、友情、恋愛もしっかり描かれている。また、恋愛とは違う、ひょんな事から起こった親子愛のような、ほのぼのとした愛情物語もある。
アウシュビッツにいつ送られるか分からず、十分な食べ物も衣服もない毎日。そんな世の中に絶望し、誰もが明日への希望を失いながら生きている。だが、彼らはそこに一筋の光明を見いだす。
しかしそれは、二つの真実以外全て『嘘』なのだ。
嘘を真実だと信じた人々の中に、その噂話は密かに確実に広がってゆく。噂話はおひれはひれつけてひろがってゆき、ロビン・ウィリアムズ演じる主人公=ジェイコブを追い詰めてゆくのだ。
しかしその嘘が人々に希望を与え、生きる事を半ば諦めかけている人々が輝き出す。明日を信じ、命の炎を燃え上がらせ、新たに生きはじめる。ジェイコブはまさに『聖なる嘘つき』となるのだ。
とても緊張感のある映画だが、それ故にとても丁寧に作られてもいる。戦争の悲惨さ、命の重みも十分すぎるほど感じられるだろう。だからこそ『聖なる嘘つき』も生きてくるのだ。輝くのだ。
そんな物語の結末にあるのが悲劇なのか希望なのか、それはあなたのその目で確かめて欲しい。
そして同時に、ただの映画としてではなく、実際にこの映画のような世界の中で生きていた人々、生き抜いた人々がいる事も忘れないでもらいたいと切に願う。
その中に『聖なる嘘つき』がいたかどうかは分からないが……。