フランケンシュタインは博士の名前
(2007-12-08)
誰でも知っているタイトルですが原作を知っている方は少ないのでは?
この映画は、こけおどしのホラーではなく、原作に忠実に映画化しています。
美術や衣装も素晴らしいのですが、人造人間とそれを作ってしまった博士の
ある意味、親子(?)の対立の物語です。
自然の法則に逆らい、生命を作ってしまった代償は大きく、非常に考えさせられます。
昔の映画を観た事がある方は是非、この本当のテーマを描いた、この作品も観てほしいです。
生み出された悲しみ
(2005-05-02)
1794年、北極点へ向かう帆船のウォルトン船長ウォルトンは、嵐の中で1人の男を助けた。ヴィクター・フランケンシュタインと名乗る男は、自分の数奇な過去を語り始める。母親を幼い弟の出産時に亡くしたヴィクターは、永遠の生命を生み出すことを誓う。大学で医学を学ぶヴィクターは、生命創造の研究に没頭していく。・・・
英国の古典文学、メアリー・シェリーによる怪奇小説の映画化です。フランケンシュタイン博士にケネス・ブラナー、その婚約者エリザベスにヘレナ・ボトム・カーター、父親にイアン・ホルム、そしてヴィクターの手から生み出されたクリーチャー(創造物)に名優ロバート・デニーロと、キャスト陣も豪華です。つぎはぎだらけでグロテスクな外見のクリーチャーが、自分の醜さゆえに虐げられることを悟って号泣したり、自分の出生の秘密に愕然とする。そして自分の創造主への復讐に燃える。クリーチャーは時として残酷に殺人を繰り返しますが、デニーロの演技が本当に見事でクリーチャーの苦しみ、怒り、悲しみがひしひしと伝わってきました。個人的には、追いつめられてだんだんと理性を失っていく壊れたヴィクターをもう少し観てみたかったです。
人によって受け取り方は様々だと思いますが、単なるホラー小説ではなく、かなり濃密な内容に仕上がっていると思います。