アホみたいなタイトルに惹かれ・・・
(2005-09-18)
冒頭からばかばかしく始まり、妙なパワーで最後まで引っ張られてしまった。
ロバートはやっぱり非凡な役者さんだ。
メル・ギブスンも余程よく見てないと彼とは気づかないし、
ジェレミー・ノーザム&ロビン・ライトのはじけっぷりも凄い。
意外にも重めのテーマを扱ってるのでコメディと思って観ると当てが外れるが
映画自体の中味よりも、芸達者な俳優たちの珍演・怪演のほうが楽しめた。
劇場公開されなかったのは惜しい。
秀作だが・・・
(2005-09-07)
1986年にイギリスのBBCで放映されたテレビシリーズ「The Singing Detective」(日本未公開、未発売)を、2003年にリメイクした映画版。その筋では絶賛されたそうだし、メル・ギブスンもあっと驚く配役で出演しているし、なぜ日本で劇場公開されなかったのかは謎だが、とにかくDVDで見られるようになったのはうれしい。
なんと言ってもオリジナルの複雑怪奇なストーリー展開や破天荒なプロット、斬新な演出を、2時間という枠内でどの程度再現できるかが、見る前の最大の関心事だったが、さすがにあの途方もない原作を超えるのは無理だったようだ。とくに不満なのが、なぜ探偵が「歌う」のか、映画版では理由がよくわからないこと。テレビ版ではこれが作品全体の謎を解く大きな鍵となっていただけに、映画版だけ見た人では、ただ単に奇を衒った演出としか思えないかもしれない。これは主人公のトラウマを母親との関係に絞ったため(これ自体はそれなりに意義があるが)、父親の影が薄くなってしまったための弊害か。
この映画を見て楽しんだ人も、不満を持った人も、ぜひテレビシリーズを見られるように国内版で出してほしい(アメリカでは出ています)。なんといってもデニス・ポッターという不世出の脚本家の代表作なのだから。