藍子さん、ずっと前から奇麗だった。
(2007-08-26)
『カタギなれ 飛躍の恋の 夢花火 引く身知らせぬ 伊達男振り』
シリーズ最高の味付け。
(2006-02-05)
寅さんファンの方必見のシリーズ第5作。山田洋次監督は、3、4作目に違和感を覚え、この作品のメガホンをとったといわれている。私なりに山田監督の意図したものは、寅さんと葛飾柴又「とらや」の均等な関係というか、両者のシーソーのような関係なのではないかと感じている。「とらや」の人がつっこめば寅さんがぼけ、寅さんがつっこめば「とらや」がぼける。やくざな甥っ子がふらっと舞い戻ってくるが気質の人達とおりあわない。お互い普通なのだが、何気なくずれていることがおかしい。恋人であり母親である妹のさくらの暖かな視線。こういったもので織り成す人間喜劇。これが「男はつらいよ」の味わいなのではないだろうか。この味付けが最も良く沁みこんでいるのはこの「望郷篇」だろう。当初、シリーズはここで終わる予定だったという。映画しか見ていない方はご存じないだろうが、この作品のマドンナ役長山藍子と彼女の恋人を演じる井川比佐氏は、TVシリーズのさくらとひろしである。最初のフィナーレに相応しく情感たっぷりの作品である。ここから国民的映画は始まったと呼んでもいいだろう。ご覧になっていない方は是非。