マックイーンの代表作
(2008-10-28)
マックイーンの代表作の一つです。この後、パピヨン、タワーリングインフェルノと大作に出演していきます。42歳から45歳位の油がのっている時期ですので、輝いていますね。決して、今でいうイケメンではないですが、男の色気が溢れています。髪の毛が金髪で瞳はブルー、それでいて如何にも昔ワルそうな面構えは、今の映画界には皆無です。内容はいう事なしです。刑務所のシーンから、国境からトラックで去って行くシーンまで実に丁寧に作られていますし、余計な設定がないので、30年以上経っていても全く古びる事なく楽しめます。また、脇役も渋いです。ゴッドファーザーのソロッツオ役のアルレッテオリ、アルネッリ役のリチャードブライトが出演しているのも驚きです。ブリットの時には、ロバートデュヴァルも出てました。参考までに。でも、この映画の8年後50歳で亡くなった事は残念ですね。ポールニューマンも今年亡くなりましたが、80歳ですから。3年に1本でもあと10本ぐらいは楽しめたかもしれないと思うとマックイーンは早死にでした。最後に余談ですが、マックイーンは一度だけ来日してるんですね。パナソニックが無断で大脱走の時のシーンをCMで使用した事に対する肖像権の侵害の裁判の証人として。判決はどうだったか忘れましたが、TVのニュースで見た記憶があります。確か紺のスーツ姿でカッコ良かったですよ。映画以外で初めて見ました。今の時代のように、映画の宣伝に来て愛想を振りまく時代じゃあなかった時ですから。事実、裁判所に出廷した次の日に帰国したそうです。大スターの大スターたる由縁でしょう。もう二度とでる事がないスーパースターの一人だと断言できるでしょうね。
駄作
(2008-04-03)
これを褒めてる奴はペキンパー映画の事を何一つ解っていない ゲッタウェイなんてペキンパー映画の駄作中の駄作でしょう
ストーリーも面白くないんです刑務所から出所して銀行強盗して逃げるという話で裏切りがない先が読める
こういう映画なら見ている側を騙さなくちゃ でもそれがないしマックィーンの演技もなんか
わざとらしい ペキンパー本人も「これは俺の映画じゃない」と否定してる映画だから仕方ないか
スティーブ・マックィーンがかっこいい
(2008-03-04)
本作は、強い愛情で結ばれた二人の逃避行を描くものです。
獄中でも妻の面影がちらついて集中できないドク(スティーブ・マックィーン)、
夫に会うためなら自分を犠牲にすることも厭わないキャロル(アリ・マッグロー)。
ついに再会した二人は、しかし、ドクの仲間のしくじりとキャロルの激情が災いして、
大金を持ってのメキシコへの逃避行を余儀なくされる…。
本作は、二人の絆に着目しており、そもそも、倫理観も何もあったものではないです。
ちょくちょく登場する、バイオレンスを傍観する子供たちの姿が印象的です。
また、お嬢さんといった風情のキャロルがなぜドクに加担してあれこれするのか、
背景の説明などがまったくなく、始めは別の作品の続編なのかと思ってしまいました。
さて、本作は二人の愛以外の世界はいい加減に描かれているようにも感じられますが、
ある意味最大のピンチであるゴミ収集車〜埋立地?の場面が素敵です。
そこでは、険悪な雰囲気が一転、再び強く結ばれていく様子が描かれています。
私には、「確かに世間の基準から見れば二人はゴミみたいにしょうもない存在だろ、
でも、何か憎めないだろ」、という監督のメッセージが込められているように思えました。
ちなみに、追っ手のルディーと人妻の凸凹カップルも、
主人公の二人を際立たせる引き立て役なのかな、と思います。
ペキンパー+ヒル+マックィーン
(2007-09-08)
サム・ペキンパーといえば、血しぶきドバーッのバイオレンスアクションが有名だが、撃たれ役の死に方にやたらリアリティがあることに本作品を見て気がついた。ドク(ステーブ・マックィーン)がショットガンを向けると、不意を衝かれた悪党どもは手で身を隠すような仕種をする。そして到底ありえないあがり方をする血しぶきを独特のスローモーションで丁寧に撮影するのだ。この絵をみただけでペキンパーだとわかる銃撃シーンは、この映画のラストに登場する。
ウォルター・ヒルの脚本もなかなかいい。バイオレンスの裏側で壊れかけた夫婦仲の再生というテーマがしっかり伝えられている。まるで一国堂の腹話術を見ているような妻のキャロル(『ある愛の詩』のアリ・マッグロー)が不義を働くシーン(単なる音ズレか?)、銀行強盗計画の核心部分を説明するときにちょうど船が橋の下をくぐるようにした演出、銀行の下見にきたドクに窓口係が「またきてくださいね」と気の利いた言葉(?)をかけるシーンなど。細かい所にも気が行き届いた映画を見ていると、高級ホテルに泊まっているようないい気分になる。
『大脱走』『GETAWAY』『パピヨン』。自分の中ではひそかにマックィーン脱走三部作と呼んでいる。既成概念には縛られないアウトロー的ヒーロを演じさせたら、この人の右に出る俳優はあまりいないだろう。金髪碧眼の男優は、マックィーンといいブラピといい、なぜか反骨系の役柄が似合っている。
ペキンパーファンとしては
(2007-03-16)
脇をかためるキャラクター達が魅力的だ。
アル・レッティエリが強烈な存在感で演じる、主人公を追い続ける強盗仲間のルディ。
彼の追跡劇に振り回される気弱な獣医と、その低脳で淫乱な妻。
鞄泥棒の間抜けな男もいいし、組織の男達の猥雑な風貌も魅力的だ。
それらキャラクターがからみあい、追跡劇が展開していくウォルター・ヒルの脚本もおもしろい。
ホテルの銃撃戦のバイオレンス描写の素晴らしさは相変わらずだ。
が、それでもこの映画に得心がいかないのは、主人公夫婦がにっこり微笑みあって地平線の彼方へ消えていくラストシーン。
正義のない状況のなかでの、犯罪者同士及び主人公夫婦のスリリングなやりとりと、それが最終的に無慈悲で圧倒的な暴力として発露していく緊張感を描いてきたこの映画が、あんな“のほほん”と終わってよいものだろうか?(確かに、全編をとおしても、主人公夫婦の精神的やりとりに限っていえば充分な緊張感をもって描けていたとは思われないが)
そこにクインシー・ジョーンズの腑抜けた音楽がかぶさっくるものだから余計にイライラさせられた。
もし単純にマックイーンのクライム・アクション・ヒーローものをつくるのであれば、他にもっと適任な監督もいたのではないかとも思うし、
ペキンパーファンの私としては何か中途半端な気分で、決して満足いく作品とは言いがたい。