特別に何も起きない
(2008-06-05)
特別に何も起きないのがこの映画のいいところ。今この時パリで本当に2人が冗談まじりに散歩でもしているんじゃないかと思わせるリアル感。
二人の笑顔、やりとりがあまりにも自然で台本がないんじゃないかと思ってしまいます。でもダラダラはしなく、最後にはまたこの恋人たちの物語の続きを覗いてみたくなります。
前作を見てから見てください
(2006-11-06)
前作を見ていないのに、この作品を見ても、
心情の葛藤が読めず 「いったいなにはなしてんの」・・・
くらいで終わってしまいます。
人生のままならなさを受け入れつつ…
(2006-05-06)
アメリカ人作家のジェシーは自作のプロモでパリに滞在中。最新作は20代だった9年前にウィーンで一晩を過ごしたフランス人女性をモデルにした恋愛小説だ。パリの小書店で記者から取材を受けていたジェシーの前に、そのモデルとなったセリーヌが現れる…。
「ビフォア・サンライズ」(95年)で、「半年後にこのウィーン駅で会おう」と約束して別れたジェシーとセリーヌの後日譚です。30代になったセリーヌが件の書店に現れる冒頭の場面で、美しく老いた彼女の姿に私は思わず溜息と涙が出ました。
前作同様、リンクレーター監督は長回しの1ショットを多用し、主人公たち二人の濃縮された会話でパリでの再会を綴ってみせます。若かったあの頃、ウィーンを夜通しそぞろ歩きして過ごした二人。今回は、大人の二人が夕暮れ間近のパリを逍遥しながら越し方と行く末を語り合います。
20代から30代へと生きた二人は、何かを得ると同時に何かを捨て、今も人生のもどかしさの中に身を置いています。それは94年12月にあの約束を果たせなかったことから生まれたものなのか、あの約束を果たしていたら生まれなかったものなのか。人生にifは許されませんが、そのifに思いを馳せるのもまた人生です。
9年前に旅という非日常の世界で出会った二人ですが、彼らが語る物語は決して私たちにとって非日常のものではありません。人生のそこかしこに落ちている、「ままならなさ」を描いています。その脚本の巧みさにも溜息が出ます。
またしてもリンクレーター監督は、その後の二人を描くことなく物語の幕を閉じます。この幕切れの後の二人の“アフター・サンセット”は私たち見る者の判断にゆだねられ続けるのでしょうか。それとも10年後に監督の手による“アフター・サンセット”に接することが出来るのでしょうか。
その日まではとりあえず、この余韻に浸っていたい。そう思わせるエンディングの映画です。
良かったです。
(2006-01-13)
続編のこちらのほうがリアリティがあり、引き込まれました。イーサン・ホークの車の中での表情が切なかった。ドラマチックな事があるわけではありませんが、英語で見た方が雰囲気はとても伝わります。フランスに興味がなかったけれども、なんだか素敵な町だとも感じました。
自分を重ねる部分もあり・・・
(2005-11-13)
見終わったあと、ちょっと複雑な気分になりました。
年齢がキャラクターと一緒だからかもしれないけど、
こんなにドラマチックなシチュエーションではないにしろ
普通に結婚した元彼と再会するとか、そんなことが私にもいつか起こるかもしれない。
セリーヌの言葉のひとつひとつが私の胸に響きました。
「あの時、君が・・・」というジェシーの言葉は本音でしょうが、
それよりも何も、家庭(守るべき人・帰る場所)がある彼と
独身のままでいた彼女の立場は違いすぎます。
その辺で彼女のあやうさや切なさ、微妙な感じがとてもよく表現されていたと思います。
(ジェシーの演技もそれを引き立てていたことは言うまでもありませんが)
明らかに気持ちはお互いにわかっているのに、たった一言が言えず、
(というか、言ってしまうほど若くもおろかでもない。
年を取ったということですね。)遠まわしに探りを入れたり、かわしたり。
二人が終われない理由は明白なのに、好きという気持ちだけでは進めない恋。
実際に9年という月日が過ぎたことで、9年分の人生の重みや歴史を
顔のしわや表情からから感じることができました。
私は独身なのでセリーヌ側に共感しつつ観ましたが、
結婚したらジェシー側の見方が出来るかと思います。
次回この映画(DVD)を観た時にどう感想が変わるのかも楽しみです。