教訓としてはいいが、作品としては後味が良くない。
(2008-01-26)
現代に「楽園」はあるのか?・・・・という疑問に対する「ひとつの答え」かな・・・。
美しい自然の描写・ディカプリオの主演から明るい開放的な作品かと思えばちょいと違う。
現実の辛さからある意味「逃避」した者たちが寄り集まっての「楽園」での共同生活。
最初は上手くいっていたものの、それを守ろうとする者たちとの軋轢が生じた後の当然と言えば当然のように待ち受けていた「崩壊」は後味の悪いラストシーンで、美しい景色を見ての爽快感も吹っ飛ぶ。
結局、どんなに辛くても「現実から目を逸らして逃げ出してしまって」は幸せを手に入れることは出来ないってことなんでしょうね。一時的な「快楽の夢」に溺れることが出来たとしても、所詮は「夢」。いずれは覚めるものだ。逆にどんなに気持ちよくても・・・「永久に覚めない夢」なんてものがあったら恐ろしいが。
エゴイズム
(2007-12-08)
人間のエゴがそちこちに、端的に描かれています。一見、コミュニティに貢献しているような人にも、やはりエゴがある。この映画自体、撮影のために自然環境を変えたというのも、ハリウッド型=消費文明のエゴ。もしかしたら、撮影のための島の環境の改変というのも、人間のエゴ(金儲け)への監督からの皮肉なのかもしれません(だとしたら、エラい歌舞いた人ってことになりますが)。
面白くなかった
(2007-11-16)
思った以上に面白くなかった。ディカプリオが出てなかったらC級映画。
現代の若者の「軽さ」を風刺
(2007-07-06)
自由や快楽を取り違えることの多い世代、そんなやからに警鐘を鳴らしているように思えます。 中身はまだまだ成熟していない子供なのに、体や気持ちばかり大人になって、怖いもの知らずで、突っ走って。
歯車がちょっと狂ったとたん自由は孤独に、快楽は地獄に変わるんですね。
主人公が一人森の中で、孤独を紛らわすのにゲームの主人公になりきっているあたり、最近のゲーム世代の病的一面を見た気がしました。
ヒッピー・ニートへのはなむけ
(2007-05-30)
映画「トレインスポッティング」で世界から注目を浴びることとなった監督ダニーボイル5作目の劇映画。
この作品がダニーボイルにとって初のハリウッド映画となるのですが、
TV業界でキャリアをスタートしたのが信じられないほど本人の一貫した作家性が感じ取れる作品となっています。
大学の長期休暇で自分探しの旅にタイへやってきたバックパッカーの主人公。まことしやかに噂される楽園ザ・ビーチを訪れる物語です。
物語で存在するビーチという楽園が、実際に世界で位置するタイのありかたを見事に表現しつくしているのですが、
描かれている物語の主観がバックパッカーという云わばヒッピーからの視点であるため、のっけから作品に感情移入できないという感想がよく見受けられます。
ただ、そんな救われない世界中のヒッピーやニートに対して、作品を通じてダニーボイルが出した本人からの回答のしかたに感服してしまいます。