信じていれば最後は報われる
(2006-02-03)
この映画は多分小学生の頃すでにオチを知っていて観たのが最初だと思います。ただオチ以外のエピソードが抜けていたので、観直したら、なるほどこんな様々なエピソードが挿入されてたのかと感銘を受けました。
最後まで決してゆるやかに話は進まない。さすが山田洋次監督、健さんのキャラクターを十二分に生かして飽きさせない名作を生んだ。
若き武田鉄矢や桃井かおりの丁々発止は思わず噴き出してしまう。
しかしこの映画から学ぶことは多い。信じ続けていれば、報われるということ。21世紀に入ってもそれは変わらないと思う。悪いニュースが飛び交う中、もう一度家族を信じてみよう。友達を信じてみようという気にさせてくれた。
映画は観た人の生き方や人生に影響を与えることがままにある。この映画もその1本と言っていいだろう。
日本映画 昭和の傑作
(2006-01-12)
映画が喜怒哀楽で人を表現するということはこういうことなのだ、そう感じる映画です。それぞれの立場で弱いところ強いところそして男と女、人と人が思い合う。はっとさせられます今の自分はこの映画の武田鉄也のように自分に正直なのかと、高倉健のように一途なのかと・・当時高度成長時代で北海道の炭鉱も下火になってきていました、この映画いまではもう作れない昭和の名作です。人生その気になればやり直せる、年を重ねたら見てみたいです。
ラストシーンがたまらない。
(2005-12-30)
東京の工場で働く青年(武田鉄也さん)が、あてもなく仕事を辞め、オレンジ色のファミリアを買い、北海道に行こうと友人を誘うが、みんなに断られ、独りで旅に出る。駅前でナンパした元列車の車内販売員の女性(桃井かおりさん)を乗せて、名所をたずねている途中、背の高い優しい男性(高倉 健さん)と、意気投合する。道中、武田鉄也さんが演じる青年が、ヤクザ(たこ八郎さん)とトラブルになる。その場に割って入った健さん。あわてて代わりにハンドルを握って走行中、検問にひっかかり、炭鉱夫と名乗っていた…優しい男性の過去が、二人に知れる。偶然、その警察署の警官(渥美 清さん)が、顔なじみでいい人で、「人生いろいろあるけれど、がんばって生きればきっといいことがあるよ。」いってくれる。相前後するが、刑務所を出たばかりの健さんが、郵便局で、妻(倍賞千恵子さん)へ葉書を贈る際、郵便局の窓口に女性に「いま、ハガキはいくらですか?」というシーンが印象的でした。物語はここからはじまる。武田鉄也さんが俳優に挑戦した作品である。
何度みても泣けます
(2005-06-04)
高倉健が武田鉄矢に説教するシーン、「お前それでも九州の人間か!」「いや九州とか九州じゃないとか・・・」このくだりはいつ見ても可笑しいです。この作品の鉄矢のファッションのダサさは最高です。また最高の名演です。ラストの再会シーンはセリフがなく、最高の名演出だと思います。特典の山田洋次監督のインタビューで、そのシーンはもっとカットを重ねて描くべきという意見がある、という質問が出てくる。そんなこと言う人がいるのが不思議。たなびく何枚もの黄色いハンカチと高倉健と倍賞千恵子の表情がすべて物語っているわけで、ロングの演技でセリフは聞こえなくともふたりのやり取りは十分に伝わり、何を言っているのか聞こえてくる。何度見ても泣ける最高の映画です。
不器用ですから
(2005-06-02)
新車を買って北海道に旅行に出た欽也は、朱実という女の子をナンパする。2人は旅を続けるが、途中で刑務所から出たばかりの中年男・勇作に出会う。勇作は妻に「もし俺を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを下げておいてくれ」という手紙を書いていた・・・・・
北海道を舞台に、刑務所帰りの中年男と若いカップルが、それぞれの愛情が成就するまでを描いたロード・ムービーの傑作。山田洋次監督の代表作のひとつで、第1回日本アカデミー賞作品賞、昭和52年度キネマ旬報ベストワン、ブルーリボン作品賞など、この年の映画賞を総ナメにした。
勇作役の高倉健と欽也役の武田鉄也の演技が対照的で、味わい深い。朱美を演じた桃井かおりの(どの映画でもだいたいそうだが)気だるい演技も新鮮だ。ラストに向かってのサスペンス仕立ての盛り上げ方がうまく、風景と人物のカットバックという手法が実に効果的に使われている。
無数の黄色いハンカチがはためく感動の場面は、日本映画史上に残る名シーンのひとつだろう。