3部作中もっとも辛口
(2008-05-30)
最初、全体の完成度、見ごたえ、感動は、武士の一分、たそがれ清兵衛、そしてこの鬼の爪の順だと思った。ところが、2度3度と見直すうちに逆になった。
この鬼の爪が一番辛口で、2度目も3度目も泣いてしまった。黒澤を踏まえたような、笑いと凄みのコントラスト。殺陣は、さすがに清兵衛ほどの見せ場になっていないが、最後の隠し剣は、殺る側殺られる側ともに決まっていた。それに、安易ではない辛口のハッピーエンドもいい。ただ、松たか子って背が高すぎ。
お前行くなら わしゃ何処までも 蝦夷や千島の 果てまでも
(2007-09-01)
『篤実に 胸に秘めたる 鬼の爪 苦労言いつけ 幸は望まず』
個人的には、藤沢周平3部作で一番好き
(2007-06-14)
悪役がいて、終盤に向けて悲壮感とともに緊張が高まってくる展開がいい。そして、謎の必殺技「鬼の爪」が決まる瞬間の描写。確かに一瞬で、引き目の絵といい、下手をすると見落としてしまうほどなのだが、これが決まったときに、この映画を完全に好きになってしまった。
本当に頭を剃り、しかもそこから少し髪が伸びた状態という永瀬正敏の役作りも、ちょっと笑ってしまうほどのインパクト。きつい山形弁といい、泥臭い庶民武士のリアリティがいい。昨今のハリウッド映画のようなテンポはないし、リアリズムを突き詰めた結果か、風景も何だか地味なのだが、結末も含め、見て良かったと思える作品。
東北武士
(2007-03-06)
主演の永瀬正敏さんの東北弁は、なかなかすばらしいですね、、、。他の出演者は、所々、標準語っぽい発音もありましたが、『はざま』を『はんざんま』という発音にしたり、役者陣も、相当練習したんでしょうね、、、。しかし、身分違いの恋がメインのはずが、松たか子扮する『きえ』が、苦労しているシーンがあまりにも少なくて、宗蔵達と暮らしていた頃と、商家に嫁いだ後と、どれくらい『きえ』の内面に変化があったのか、ちょっと分かりにくいために感情移入しずらい部分が、いくつかあり、最後に決闘する狭間との交流が、いまいち深く描かれていないのが、ちょっと残念ですね、、、。もっと、狭間との決闘前の平和なシーンが多ければ、かつての仲間と決闘しなければならない辛さが、もっと伝わったような気がします、、、。後、最後のセリフで、ようやく宗蔵が、きえにプロポーズするシーンで、『プロポーズが、命令なら、承知するしかない、、、。』という意味のきえのセリフが、あまり生きていなかったような、、、、言葉に出来ずも、本当にお互いの事が、好きで好きでたまらなかった風の行間(きえの涙の一粒くらい)が、欲しかったような、、、。これは、逆に3話か4話のドラマ形式にした方が、良かったような気が、、、。全体のストーリーや、配役は良かったと思います。
うーん。どう評価していいか。
(2007-01-12)
隠し剣鬼の爪永瀬正敏の侍役は良かった。今の時代劇にありがちなCGを一切使ってなく正統派時代劇、人間ドラマとして描いている。宗蔵ときえ(松たかこ)との恋模様や妹夫婦(田畑智子&吉岡秀隆)との人間模様も描かれていて悪くはない。ただどう評価していいか難しい作品だ。ただ一つ苦言を言うとすればもっと主人公宗蔵の人物像を深く掘り下げて欲しかった。