20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
実話にもとづく、正義感溢れた刑務所長の孤軍奮闘の物語。 (2005-03-15) アメリカの刑務所にだけは入りたくない、見るものにそう思わせずにはおかない。この映画で描かれている刑務所の酷さは想像を絶する。実話にもとづくものだけに、腐敗した恐怖の刑務所のさまざまな不正、暴力の手口がじつに巧妙で、こんなことまでやるのか、とそのリアリティに驚かされる。この映画は80年制作で、そんなに古い話ではない。不正を暴き、改革するべく、新所長のロバート・レッドフォード演じるブルベイカーが囚人を装って入所、実態把握することからスタートする。こんなに危険なことをした人が実在したとは。アメリカはピンとキリの国だと思う。ピンは凄いが、キリも凄い。人もモノも、自分の実感としてそう思う。だから凄い悪もいれば、ブルベイカーのような正義感に溢れた人物もいるのだろう。普通、刑務所ものというのは酷い署長や看守を描いたものが多いが、この映画の場合はもっと根が深い、看守と一体となり不正を働く「委員」と称する囚人たち、さまざまな刑務所の出入り業者、みんなぐるで物品の横流しなどの不正を働く。都合が悪くなると囚人を殺して秘密裏に処分する。こんな酷い状況にブルベイカーはひとり立ち向かうが、あまりに正義感が強く、壁にぶち当たってしまうが、後年、この刑務所で行われた不正、非道なことは社会的に暴れ、ブルベイカーの努力、執念が実を結ぶ。ロバート・レッドフォードが好演。25年前の映画だけに、当時、無名だったモーガン・フリーマンをはじめ、多くの俳優が端役で出ており、そんな俳優探しも面白い。2時間10分あまりの映画だが、展開がいいので、あっという間に終わった、という感じ。アカデミーで脚色賞受賞したのも頷ける。