それはひとつの咳から始まった
(2005-04-29)
豪華客船で原因不明の大量の死者が出る。細菌テロだった。事件発生後すばやく国境封鎖の処置をとったソ連。アメリカにはソ連が「ソ連再生」「ロシア帝国再現」をたくらんでいるのかもしれないと疑う者もいた。
CDCを中心に国家的緊急対策が動き出した。やがて中東での不穏な状況と共にソ連、アフガン、イラク、サウジ、オサマなどの国名人名が真実味を帯びながら会話に登場。ソ連崩壊とともに世界各国へ散らばったソ連科学者達がタリバンの援助を得て第3国で生物細菌殺人兵器として完成させたものと推測された。シカゴ、ロス、ヒューストンと次々に細菌がばら撒かれていく。国の心臓部ワシントンで細菌テロが高確率で懸念され上層部に緊張が走る。これはソ連一国を相手にする類のものではなく何処の誰かわからないテロとの戦いになる事は皆が確信した。ワシントンで事が起これば、アメリカ一国では終わらない「第三次世界大戦」勃発は確実な様相を呈してくる。
アメリカにはとりあえずこれで終結宣言でも出たかの様な甘い終わり方には首を傾げた。菌は死んだの?物足らなさと不思議が残る落ち着かないエンディングだったが、とりあえず今どこにでも起こりうる恐怖が、極自然に恐ろしかった。