星4つあげたいのだが・・・
(2004-11-28)
F・フォーサイスの秀逸な原作を映画で表現し切れなかった点がマイナスか。
まず多くのフォーサイス読者にとって、主人公ミラーを演じるジョン・ボイドに違和感をおぼえるのではないだろうか。個人的にボイドは好きなのだが、「ナチ戦犯を追う、過去を抱えたドイツ人記者」は荷が重過ぎるのでは。
次に、やはりラストのロシュマンのシーン。小説を先に読んだ者としては、あの結末はあまりにもあっけなく、少し安っぽくもある。
とにかく、本来物語り全体を覆うはずのナチス時代の重々しさや、SS残党の不気味さ、といったものがもう少し表現できていればと思える作品だった。
それでも、恋人ジギーを演じる女優の美しさや、60年代の雰囲気を表した古臭い映像が、この映画の良さを見事に引き出していると思う。
フォーサイス最高!
(2004-11-25)
ナチス戦犯を追う男(ジョン・ヴォイト)の物語。お決まりの話と思いきや、最後にあっと驚く結末が待っている。主人公の本当の目的は?その正体は?最後に思わず「やられた」と声をあげてしまう作品である。この映画は独軍軍装マニアが喜ぶ作品だが、その理由は見てのお楽しみとしておこう。映画自体は地味な作品だが、原作者F・フォーサイスの取材能力にうならされる。きっと小説の方が、もっとおもしろいだろう。同じくナチス戦犯を取り上げた「ブラジルから来た少年」「マラソンマン」と合わせてみるとこの作品をより理解できると思う。ちなみに「ブラジルから来た少年」と「マラソンマン」には、名優R・オリビエが出演しているが、まったく正反対な役柄なので是非、見比べてもらいたい。